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あなたの燃える手で

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すれ違いラプソディ


マリィさんに首を絞められて、あたしの顔は苦痛に歪んでいます。
細く開けた瞼の隙間から見えるマリィさんの顔。その顔は、苦しむあたしを微
笑みながら見ているのです。

「苦しい? 千夜」
「くっ、苦しいです……」
「そう、それじゃ、こうしたら、もっと苦しくなるかしら」
するとマリィさんの顔が近づいて、そのままキスをしたのです。それも強引に
舌を捻じ込んで……。
「んん? どう? 千夜」
マリィさんは首から右手を離すと、その手であたしの鼻を摘みました。
あたしは苦しくて当然口を開きます。するとそれを待っていたように、マリィ
さんの唇があたしの口を塞いで、また舌を入れてくるのです。
「んん~そうよぉ、ほらっ、もっと口を開きなさい……。そう、いい子ねぇ」
もうあたしは、マリィさんの言いなりでした。
ポカンと開いたあたしの口に、今度は唾液をたっぷりと流し込んで来ました。
「飲みなさい……」
その時には、首も鼻も解放されていました。だからあたしは、マリィさんの唾
液を飲み込むことができたのです。
「嬉しい、嬉しいわ千夜。あなたがあたしの唾を飲んでくれるなんて……」
「マリィさん、あたしもう、帰らないと……」
「あらっ、もう?」
「はい……」
「まひるちゃんが待ってるの?」
「えっ……? そんな、別に……」
「いいのよ。言ったでしょう、二人の中を壊す気はないって」
「ただ、たまにこうして……、ねっ、千夜」
「は、はい」

今、あたしは興奮しています。あんなことをされたのに、あんな仕打ちを受け
たのに、あたしはドキドキが止まりません。もっと、もっとして欲しい。そし
てこの先どんなことをされるのか。もっと淫らで、隠微で、そうだ、あの指、
マリィさんのあの長い指でもっともっと嬲ってもらいたい。
あたしの脳裏には、縛られたあたしを責めるマリィさんが、ありありと描かれ
ていたのです。
そんなことを言えば、マリィさんは二つ返事でOKしてくれるはずです。でも
あたしにそんなことを言えるはずもなく。
だから "はい" と答えるのが精一杯でした。

「本当? 嬉しい。それじゃ今度はもっとゆっくりできる時に……。あっ、そ
うだ。ねぇ、千夜。あたしから連絡してもいい? 大丈夫?」
「はい。大丈夫です」
マリィさんから連絡が来ても、別にまひるに怪しまれることはないはずです。
「そう、それじゃ連絡するわね。よかったら千夜もあたしに連絡して」
「はい」

それからは何事もなく、あたしはライブハウスを後にしたのです。
帰り道、自販機でタバコを買いました。その場ですぐに火を着け、深呼吸のよ
うに煙を吸い込み、ため息とともに吐き出します。その時、あたしはまひるを
裏切ったような罪悪感に苛まれました。
やっぱり、やっぱりあんなこと……。
冷静になった今、あたしの思考回路は正常に繋がりはじめのです。でも、あの
時のあたしも、ドキドキしていたあたしも、やっぱりあたしなのです。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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