FC2ブログ
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
深夜バス 2
2016-08-31 Wed 19:45
11
今あたしの顔の上で、みどりさんは口を尖らせながら、その頬を何かモグモグ
と動かしています。それはみどりさんが唾を貯めているのですが、十分に唾が
溜まったのでしょうか、みどりさんはこう言ったのです。
「口を開けて……」
あたしは彼女の唾を受けるために、少し大きめに口を開きました。
「そうよ。わかってるのね。それじゃ、奴隷の証にあたしの唾を飲みなさい」
「はい……」
「いくわよ」
するとみどりさんの唇が力なく半開きになり、そこから舌がトロンとはみ出る
ように伸びました。そしてあたしの開いた口に狙いを定めるようにすると、そ
の舌から糸を引いて、最初の大きな雫が滴り落ちたのです。
「まだよ。まだ飲んじゃだめ……。全部入れてから」
再び唇が尖ると、口の中の唾を全て絞り出すように、そこからまた雫が糸を引
いて落ちてきたのです。
「いっぱい入ったわね」
そう言いながら、みどりさんは人差し指を一本だけ伸ばすと、あたしの口に差
し込み、それで今入れた唾をぐるぐると搔き回し始めたのです。
「うふふっ、結衣ちゃんとあたしの唾をよく混ぜて……」
確かに、口を開けっ放しにしているあたしもそれなりに唾が分泌されているよ
うです。
「さっ、いいわよ。飲みなさい」
あたしはその唾を "ゴクリ" と飲み干しました
「これで結衣ちゃんはあたしの奴隷。もう逆らえないの」
「はい」
「いうことは何でも聞くのよ」
「はい……」

奴隷になったと言っても、あたしもみどりさんも何が変わったということはあ
りません。今までの通りです。きっとこれは精神的なつながりだとあたしは思
いました。
でもそんなことを感じたのもつかの間、みどりさんの指が、さっきの続きとば
かりにあたしの中に差し込まれ、敏感なあのスポットをグリグリと攻め立て始
めたのです。

「あぁっ、あぁぁ~ん、そ、そこっ、そこそこ、あぁぁ~いいぃ~感じるぅ」
「んん~、そうねぇ、ここねぇ、ここ、ほらっ、ここでしょう?」
「そうです、そこです、そこです、あぁぁだめぇ、逝くぅ、あぁ逝くぅぅ」
「あらあらっ、もう? だめよぉ。まだ逝っちゃだめっ」
「あぁぁ~でも、でもみどりさんの指がぁ、あぁぁそう、あぁ逝くぅぅ~」

みどりさんの指はモフォルテッシモであたしを煽り立て、ピアニッシモで絶頂
寸前の快感を蜃気楼に変えてしまうのです。しかし快感を生み出す旋律が止ま
ることがないため、あたしは喘ぎ続けてしまうのです。
しかもみどりさんは左手をあたしの胸に伸ばすと、硬くシコり勃った乳首を親
指と中指の爪で "キュッ" と挟み込んだのです。
「ひぃっ、ひぃぃ~、これはバスで……、あぁぁ~、あぁぁ~痛いぃ」
「そうよ、あのバスでもやってあげたわねぇ。でもここはバスじゃないわ。誰
に聞かれる心配もないホテルよ。これがどういう意味か分かる?」
「……」
「つまり、あのバスでの痛みがどれだけ序の口だったかってことよ」
「えっ、ってことは、ホントはもっと……?」
「そうよ。当たり前じゃない。今夜はそれを体で教えてあげるわ」
「うふふっ、どう? 痛みがジンジン強まっていくでしょう」
そういったみどりさんの口元は、妖しく微笑んでいました。

スポンサーサイト
[PR]

[PR]

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-28 Sun 08:44
10
みどりさんの指先が、あたしのスポットを直撃した。
それは "ガクン" というより "ビクン" という震えをあたしにもたらした。
「ほらっ、やっぱりココ。相変わらず "キュッ" て締まっちゃうのね」
「もう、みどりさんってばぁ……」
「だって本当のことだもん。ほらっ、こうすると、ほらっ締まった」
「あぁ~ん、だめぇ~。もう恥ずかしいぃ」
あたしは全身に走る快感を感じながら、全てをみどりさんに委ねていました。
するとみどりさんは、左手であたしの乳首を摘みました。でもそれは摘むとい
うより、親指の爪と中指の爪で挟んだと言ったほうが正確かもしれません。
「あぁ~、それ、は……」
「そう、結衣ちゃんだぁ~い好きなコト」
みどりさんはそう言うと、二つの爪を少しずつ乳首に食い込ませてきます。
「えっ、あたし大好きだなんて……、あぁっ、あぁん」
「ほらっ、ほぉ~ら、だんだん痛くなってきた」
「あぁぁ~、あぁぁ~痛い」
「痛い? じゃこっちをクリクリしてあげる」
みどりさんは爪に力を加えつつ、スポットに当てた指先をクリクリと薬を塗る
ように動かしてくるのです。
「はぁぁっ、はぁぁ~ん、そ、そんなっ、だめぇぇ~」
「うっふふふっ、ほぉ~らっ、痛みと快感と……、でもこの痛みもだんだん、
気持ちよくなっちゃうのよねぇ、結衣ちゃん」
確かににその通りです。あたしの乳首はもう、痛みを快感へと昇華し始めてい
るのです。
「あぁぁ~、ああぁぁ~、み、もどり、さん。あぁぁ~感じるぅぅ」
「あらっ、乳首もう気持ちよくなってきちゃったのぉ」
「は、はい、あぁ~、あぁ~いい」
「そう、じゃあもっと強く挟んであげる。キリキリキリキリ機械みたいに挟み
つけて、ずぅ~っとそのまま……。ほらっ、ほらっ、こっちもクリクリしまし
ょうねぇ~、ほぉ~らぁ~」
「あぁぁっ、あぁぁっ、あぁぁ~ん」
二つの爪が乳首にキリキリと食い込んできました。それはまさに機械のように
無慈悲で正確です。当然痛みは強まりますが、それはそのまま快感となってあ
たしに自信に帰ってくるのです。
「んん~気持ちいいでしょう、ほぉ~らっ、爪がこぉ~んなに食い込んで」
「あぁっ、あぁぁ~いいぃ~」
「こっちはこんなに濡らして……、おかげで指が滑って責めやすいわよ」
彼女の指先は、恐ろしいほどの正確さであたしのスポットを捉えています。
それはもう、ミリ単位と言ってもいいかもしれません。
「あぁぁ、ひぃ~、ひぃぃ~、ソコ、ソコ、ソコですぅ~」
「そうねぇ~、ココねぇ~。ココをぉ、指先でぇ、こうされるとぉ?」
みどりさんの指がクリクリからグリグリへと変わりました。薬を塗っていた指
は、今や弱いところをほじくるように、潜り込むように動いてきたのです。
「あぁぁっ、そ、それは、あぁぁっ、あぁぁ~だめっ、あぁぁ~そんなっ」
「んん? どうしたのぉ?」
みどりさんは唇をあたしの唇に近づけました。
「まだこの唇が……、残ってたわねぇ」
そう言い終わるや唇が重り、舌が素早くあたしの舌を絡め撮りました。
「んんっ、んん~んぐぁ……」
「結衣ちゃん、もっと虐めて欲しい?」
「はい、虐めて欲しいです」
「じゃあ、あたしの奴隷になる?」
「なります。なりたいです。みどりさんの奴隷に……」
「そう、それなら……」
するとみどりさんの唇が、"キュッ" と尖りました。

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-24 Wed 06:26

両手であたしのアナルを拡げたみどりさんが、その周りから舐め始めた。
アナルは初めてだけど、みどりさんに舐めてもらっているというのもあり、あ
たしは少しずつ感じ始めていた。
「ねぇ、結衣ちゃん。四つん這いになって……」
「えっ? あっ、はい……」
あたしが四つん這いなると、みどりさんはあたしのお尻を高く保ったまま、頭
は枕に押し付けるようにした。
「そう、いい格好よ。もう1度アナルを拡げて、今度は中を舐めるわよ」
「えっ……? あっ……」
みどりさんの生暖かい舌が、あたしのアナルをツンツンしてる。そして舌先が
硬くなって、今度はこねくりながら、差し込もうとするように舐めてきた。
「あっ、あはぁぁ~、そっ、そんなぁ~」
「うっふふふっ。なんだか感じてるみたいねぇ、結衣」
「えっ、だって、そんなことされたら……」
「あらっ、いいじゃない、お尻で感じたって。別に恥ずかしくないと思うけ
ど……? それとも恥ずかしいと思うのは、ここが特別なところだと思ってい
るからじゃないの」
「別に、特別とは……」
「だったらいいでしょう。もしどうしてもって言うんなら、丸見えなこっちで
もいいのよぉ」
アナルを拡げていた指が、突然あたしの花びらをパックリと拡げてしまった。
「あぁぁ~ん、いゃぁぁん」
「まぁ、こんなに濡れてるじゃない。チョット触っただけで指がベトベト」
「そんなこと言わないでぇ~」
「ここも舐めてあげましょうねぇ。こうやって拡げたまま……」
次の瞬間、みどりさんの舌が私の中に差し込まれて、そのままグネグネと蠢い
たのです。
「うふふっ、なるべく奥まで舌を入れてあげる、ほらっ、ほらっ、んん~」
「あぁっ、あぁぁ~ん、みどり……さん」
「美味しいわねぇ、結衣ちゃんのお汁」
「そんな、お汁なんて……」
「あったかくてネバネバして、ほらっ、どんどん出てくるわぁ。指を入れて掻
き出したくなるわね」
「えっ? いやっ」
「あらっ、いいじゃない、舌の次は指で……。んん、どれどれ……」
みどりさんの指が、あたしの中に入ってきました。当然舌よりもずっと奥まで
入ってきます。
「まぁ、想像以上に濡れ濡れなのね。それに凄く熱くなってるわ」
まるで具合を見るような、そんな指の動きです。
「結衣ちゃん、このまま仰向けになって」
「えっ、このままって、指が……」
「そうよ、指を入れたまま仰向けになるの」
あたしは恐る恐る体をひねり始めました。みどりさんもそれを助けるように片
足を持ってくれたりします。でも指は入れたまま、抜く気配はありません。
そしてあたしの体がグリンと回る瞬間、差し込まれた指も180度回って、中で
擦れたのです。
仰向けになったあたしの両脚の間にみどりさんがいます。彼女はあたしの両脚
をM字に曲げると、少し前に出ました。そして改めて指をしっかりと差し込む
と、中で何かを探すようにに動かします。それはあたしの敏感なスポットを探
しているのだと、すぐにわかりました。
でも位置を既に知っているみどりさんは、雑作もなく指先をソコへピッタリと
合わせたのです。
「あぁ~、やっぱり……」
「そう、やっぱり、お・ぼ・え・て・た……、でしょう?」
あたしはそれが嬉しくて、返事に代わりに彼女に微笑みかけたのです。

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-21 Sun 06:03

みどりさんはうつ伏せのあたしに重なり、その位置や体制を少しづつ変えなが
らあたしの背中を舐めている。舌はナメクジのように這い、時に尖ってくすぐ
るように舐める。背中をほぼ舐め尽くした舌は、下半身へと移動していく。
みとりさんはあたしの足の間に移動したようだった。
「綺麗な脚ねぇ。太ももの後ろがとっても美味しそうよ」
みどりさんは太ももの裏をねっとりと舐め始めた。
「んん~、ツルツルねぇ」
ナメクジは唾液の航跡を残しながら膝裏を通り、脹脛から指先そして指の間へ
と舐め進んでいった。
「足の指の間はどう?」
「あぁ、なんか、頭まで響く感じ、あぁぁ~、あぁぁ~ん」
「うふふっ、もう、ホントにどこでも感じるんだからぁ」
「だってぇ~」
「さぁ、次は……。まずは脚を揃えて」
あたしはうつ伏せのまま気をつけをするように両足をピンと伸ばした。
するとみどりさんは、あたしのショーツに手をかけ、それをスルスルと足首へ
と滑り降ろすと、それを足首から抜いてしまった。
「あぁ~ん、恥ずかしいですぅ」
「なによ、い・ま・さ・ら」
すると今度は両脚を開かせ、自分はその開いた脚の間に位置した。それらはま
るで、一連の流れのように完結していた。
「可愛いお尻ねぇ、結衣ぃ」
「そうですか……」
するとみどりさんは、両脚をあたしの太ももの下へと滑り込ませ、そのまま自
分の膝が太ももを通過するまで差し込んだ。そして膝を軽く曲げた。
あたしは太ももの下にあるみどりさんの脚が曲がったため、強制的にお尻が持
ち上がり、あたしの大事なところは、彼女から丸見えになってしまった。
「ホントに可愛いお尻ねぇ、ううん、言い直すわ。お尻も可愛いけど、お尻の
穴も、可愛いわねぇ。」
「えっ……? 穴?」
「そうよ。お尻の穴。アナルも可愛いって言ってるの。ねぇ、結衣はお尻はど
うなの? 感じるほう?」
「うぅ~ん、そういえばお尻って、あんまり考えた事ないです……」
「そう、あんまりってことは、少しは考えた事あるんだ」
「うぅ~ん、考えたっていうより、どんな感じかなぁ~? って、想像したこ
とがあるくらいで……」
「そう? それじゃ、実際はどうなのか試してみましょうねぇ」
あたしはアナルの左右に、彼女の数本の指を感じた。それはもしかしたら、み
どりさんがあたしのアナルを拡げるために、親指以外を全て動員したのかもし
れない。
そしてあたしのそんな読みは当たっていた。
アナルに添えられた数本の指は、あたしのアナルを割り開くように力強く引っ
張ったのだ。
「あぁっ、いやぁぁ~ん」
「わぁー、結衣のアナル丸見えぇ。中の赤い粘膜まで見えてるわよぉ」
「いやっ、そんなこと言わないでぇ」
「ふぅ~ん、これが結衣のアナルなのねぇ。それじゃ早速舐めてあげる」
「えっ? 舐めるって、そんなっ……」
そしてあたしは、アナルにみどりさんの生暖かい舌先を感じたのだ。
「あぁっ、あぁぁ~だめぇぇ~」
「んん? だめじゃないでしょう。ほらっ」

舌は円を描きながら、アナルに近づいてくる。それはあたしにとって、生まれ
て初めての体験で、恥ずかしくも嬉しく、どこか背徳な喜びに満ちていた。
そしてなにより、微妙な快感も確実に感じているのだった。

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-20 Sat 06:20

みどりさんの舌があたしの舌を舐め、口から伸びた舌を互い吸い合い、そんな
中で唾液を何度も交換した。
高まる興奮はバーボンの力もあってか、二人の理性のダムを決壊させた。

「さぁ、結衣。たっぷり可愛がってあげましょうね」
「はい。みどりさんのお好きなように。みどりさんにならあたし、どんなこと
をされても平気です」
「もう、そんな可愛いこと言ってぇ、いいの? どうなっても知らないわよ」
「はい、あたしにはそれが幸せなんです」
「じゃまず、ブラを外してあげる」
「はい」
あたしはベッドに腰掛けたまま、みどりさんに背中を向けた。そこに指を感じ
た瞬間、ブラが "スッ" と外された
「綺麗な背中、ねっ、結衣。うつ伏せに寝て……」
「はい」
言われた通りあたしはうつ伏せになった。身につけているのはショーツだけだ
が、あたしはこのショーツをみどりさんに脱がされるのを楽しみにしている。
その時、背中に柔らかなものが触れ、耳元に彼女の息を感じた。
その感触から、みどりさんもブラを外したらしいことが分かる。彼女はそのま
ま胸を潰すようにしながら、体重をあたしに預けるように重なった。
「うふっ、結衣」
そう聞こえた途端あたしの耳にみどりさんの舌が絡みついてきた。
「あぁっ、あぁ~ん……」
「んん? どうしたのぉ?」
そう言って今度は、耳の穴に息を吹き込んでくる。
「あぁっ、あはぁ、あぁ~ん」
「ゾクゾクするぅ? うふっ、綺麗なうなじ……」
ヌメッた舌が、あたしのうなじを舐め始めた。片手で髪を跳ね上げるように抑
えると、首の真後ろを舐め始めた。
「はぁぁ~ん……」
「いいのよぉ、今日は声を出して。バスの中じゃないんだから……」
「あぁっ、あぁ~ん、な、なに? なんかそこ、あぁだめぇ~」
「んん? だめなのぉ? そう言われると……」
舌は舐め方を色々と変え、あたしが感じる舐め方を探しているようだった。
そして見つけたその舐め方は、舌先をとがらせ、触れるか触れないかの微妙な
触り方で、チロチロとくすぐるようにする舐め方だった。
「あぁぁ~、それっ、それっ、それだめぇ~」
「うふふっ、これでしょう。この舐め方が弱いみたいねぇ」
「あぁ、だめっ。ビクビクしちゃうぅ~」
「いいのよぉ、もっとビクビクしなさい。うふふっ、こんなところバスの中じ
ゃ無理だもんね」
「あぁ~、だから……、うつ伏せに……?」
「そうよぉ。背中はバスの中じゃ触らず仕舞いだったでしょう。だ・か・ら」
「あぁっ、あぁ~ん」
「うふふっ、隅から隅まで舐めて、弱いところを見つけてあげる」
「そんな、あたし……、敏感、だから……」
「そうねぇ、全部感じちゃうから大変ねぇ。いいのよ、思いっきり悶えて、時
間はたっぷりあるんだから、背中だかじゃなくて、体中くまなく嘗め尽くして
あげる」
「あぁ~そんなこと……、されたら……あたし、あぁっ、あぁぁ~ん」
「うふふっ、いいのよ。どんなに時間が掛かっても。結衣の感じるところ、全
部知っておきたいの」

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-17 Wed 06:01

「ねぇ結衣。乾杯する?」
みどりさんはバーボンの大きな瓶をあたしに見せると、一杯やるかって顔をし
て笑った。
「あっ、それ……」
「そう。LOVE ROSES」
みどりさんがグラスに氷を入れる。カロンコロンと涼しげで硬質な音を立て
て、氷がクリスタルの中で転がった。
「ロックでいい?」
「はい」
そして "愛の薔薇" は、グラスを半分だけ琥珀色に変えた。
みどりさんはあたしにグラスを渡すと、顔の高さにそれを掲げた。
「結衣、あの歌覚えてる?」
「えっ……?」
「 "それは恋の暗号 3つの薔薇があなたをここへ誘うの" の次」
「えぇっと、何でしたっけ? ごめんなさい。思い出せない」
「 "もしもそれに気づいたら あの夜に乾杯しましょう" 」
「あっ、そうだ……。でもそれってもしかしたら……」
「そう、結衣と乾杯するための。きっとこうなると信じて書いた1行なの」
「やっぱり……」
「もしかしてそう思ってた?」
「はい、この1行はなんとなくそんな気が」
「そうだったの。じゃ、歌の通り乾杯しましょう。あの夜に……」
「乾杯……」
グラスとグラスがキスをするように触れ合った。そしてあたしとみどりさんが
キスをするのに、さして時間は掛からなかった。


みどりさんはバーボンを口に含むとあたしに上を向かせ、自分は上から唇を重
ねた。あたしの口にバーボンを流し込むとみどりさんの唇が離れた。
「飲んで……」
あたしはみどりさんを上目遣いで見つめたまま、バーボンを飲み込んだ。それ
はどこまでも熱く、毛細血管にまで染み込んでいくようだった。
「美味しい? 結衣」
「はい。美味しいです」
「うふっ、可愛い……」
そしてまた、舌が "ヌメッ" と入ってきた。舌はあたしの舌との再会を喜ぶよ
うに絡みつくと、誘うように引き抜かれた。だから今度はあたしが舌を差し込
んだ。互いに背中に両手を回し、抱き合い密着しながらあたし達は服を脱いで
いった。

まるで早くそうなりたかったかのように、二人はあっという間にショーツとブ
ラだけになった。
「ベッドに行きましょう」
「はい」
みどりさんはあたしの手を握ると、そのまま寝室へと導いた。
寝室には窓はなく、ダブルベッドが部屋の大半を占めていた。ちょっと狭さを
感じるものの、あたし達には必要以上の広さはいらない。それにこのちょっと
狭い密室感が、あたしを淫らな気持にもさせた。
照明も柔らかで優しく、二人の肌をほんのりと染め上げている
みどりさんが寝室のドアを閉めると、その密室感はより一層高まった。
そしてあたしとみどりさんは、ベッドの端に腰掛けたまま長いキスをした。

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-14 Sun 06:54

みどりさんはあたしに抱きついたまま、頬をあたしの肩に押し付けた。
「あぁー、とうとう来てくれたのねぇ、結衣。ありがとう~」
「はい。何とか来れました……」
「ねっ、とにかく入って、あんまり広い部屋じゃないんだけど……」
みどりさんはあたしの手を引いて、部屋に引き入れると、ドアに鍵をかけた。
「もぉー結衣ぃ、ホントに嬉しいわぁー。ここに来たっていうことは……、コンサートにも来てくれたのね」
「もちろん、初日に」
「それじゃ、あの歌の意味に気がついてくれたのね」
「はい」
「ありがとう。でもよく分かったわね。あの歌の意味」
「最初は半信半疑でした。でもあまりにもあの深夜バスとリンクするし、やっ
ぱりなんかありそうだと思って」
「そう、嬉しいわ。あたしの暗号を解いてくれて」
「あのバス停のシール、みどりさんが……?」
「そうよ。だってもし、もしも結衣が分かってくれたら、最初で最後の手段だ
ったんだけどね。こんなことになるなら、深夜バスで何か連絡先を渡しておけ
ばよかったって、すごく後悔したわ」
「あたしもです。あの日みどりさんと別れてから、どんどん会いたくなって、
どうして何も連絡手段のないまま別れちゃったんだろうって……」
「まぁ、あなたもそうだったの」
「はい。別れ際、あのタクシーの中でみどりさんの口が、"またね" って動いた
ように見えて……」
「あぁ、あれね……。そう、さようならって言えなかったの、何だか。まさか
あんな暗号めいた歌を作ることになるなんて、思いもしなかったけど」
「うふっ、そうですよね。あたしもまさかコンサートであんな暗号めいた曲を
聴くとは思ってもみませんでした」
二人はすべてがうまくいったことに安堵し、できるとは思っていなかったこの
再開に、心から喜び笑いあった。

「みどりさん、金沢にはいつまで?」
「明後日までよ。明後日には次の札幌に移動するの」
「そうだったんですか。じゃ、ギリギリ間に合ったって感じだったんですね」
「いいじゃない、ギリギリでも。もうこれからは連絡取れるんだから、寂しく
ないわ」
「そうですね、そうですよね……」
「そういう結衣は? 今日はゆっくりできるの?」
「はい、あたしは今のところずっと暇ですから」
「うふふっ、そっか、そうだったわね」
「あたしも金沢でのコンサートは全部終了して、今日と明日は予備日なの」
「それじゃ……」
「ゆっくりできるわ。ねぇ、結衣。泊まっていって」
「いいんですか?」
「いいわよぉ~。もう水臭いこと言わないで。それに……」
「それに?」
「もう分かってるクセにぃ」
「何ですか?」
「もう、結衣ったらぁ、あたしの口から言わせる気ぃ?」
あたしはみどりさんが何を言いたいのか百も承知だった。でも、やっぱりみど
りさんの口から聞きたかったのだ。だからあたしは、みどりさんの目を真正面
からまっすぐに見た。そんなあたしをみどりさんも見つめ返す。
そしてみどりさんは、あたしの言って欲しい言葉を言ってくれた。
「あなたと愛し合いたいの」

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-13 Sat 07:09

あたしの頭から、薔薇の暗号が離れない。
食事中も、掃除をしていても、そしてベッドでゴロゴロしていても。
何だろう、あの3つの薔薇のもつ意味は……。なぜ "駅" は剥がせず、2つの
"13" は剥がせたのか。

あたしは気分転換にお風呂に入った。
シャワーのコックをひねり、熱い飛沫をを頭から浴びた時、あたしの頭に天啓
が舞い降りた。
「ちょっと待って、駅は剥がせなくても駅と分かったから駅と読んだ。でも時
刻は、13時はともかく、13分は薔薇を剥がさなかったら何分かわからなかっ
た。ということは……。そうか、剥がせるものは剥がして読み、剥がせないも
のは、そのまま読めということではなかろうか」
そこであたしは一旦シャワーを止めた。
「そうすると……、金沢薔薇 13 13……? なにコレ。薔薇、薔薇、薔薇、薔薇はローズ、金沢ローズ……って、何かあったっけ? うぅ~んやっぱり分
かんない」

あたしはむしゃくしゃして、また頭から熱いシャワーを浴びた。
するとなんと、2度目の天啓が舞い降りたのだ。
「金沢ローズって、もしかして金沢ローズホテルのこと? それで2つの13っ
て、13階の13号室って意味だとしたら……」
ピアニストとして滞在しているホテルとその部屋番号。一応意味は通る。
「あれっ、もしかしたら……。あたし、暗号解いちゃったかも……」
あとは本当に、このホテルに滞在しているかどうか、その一点だけだ。


翌日あたしは金沢ローズホテルに向かった。正面ロービーを通り、エレベータ
ーに乗ると、13階のボタンを押した。エレベーターは心の準備をする間も与
えず、あっという間にあたしを13階へと連れて行った。
いきなり部屋へ行くなんてホントは……。でも事前に連絡する術を持たないあ
たしには、やっぱりこれしかないのだ。

あたしは13号室の前に立った。
本当にこのドアの向こうにみどりさんがいるのだろうか。確かに暗号は解い
た……。でも自信があるかといえば、そんなこともなく。もしかしたら全然違
う解答があったのかもしれない。そんな不安はこうしてここまできて、ドアの
前に立った今でも、拭い去ることはできなかった。
もしも間違っていたら謝って帰る、それだけのことだ。
あたしは右手を握ると、"コンコン" と2度ノックした。
「はぁ~い」
ドアの向こうから僅かに聞こえてきたのは、女性の声だった。ドア越しだから少しくぐもって聞こえる。でも、だけど、この声、この声は……。
そして "カチャッ" とドアが細く開いた。
ちょっと逆光気味の光の中から現れたのは、紛れもなくみどりさんだった。
「あっ、あのう……、あたし……」
「結衣?」
その途端ドアが大きく開き、彼女は両手を広げた。そしてその手をあたしの背
中に回して……。
「結衣ちゃ~ん!」
とあたしに抱きついてきたのだ。
「みどりさん」
もちろんあたしも、彼女を両手で "ギュッ" と抱きしめた。

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-10 Wed 18:24

あたしは意気消沈し、タクシー乗り場からバス停へと歩いた。
確かこの辺りに、深夜バス『ポラリス』が止まっていたのだ。
こうしてここに立ってみると、改めてあの深夜バスの記憶が蘇ってくる。
白一色と思っていた車体に、細いピンクのラインで描かれた北斗七星。そして
同じピンク色で書かれたPORARISの文字。そしてあのバスの正式名称が『女
性専用深夜バス ポラリス』であったことも。

思い出すのは、みどりさんと別れたあの日のことばかりで、暗号の解読につな
がるものは何もない。
"3つの薔薇があなたをここへ誘うの" 。
何処? あたしをみどりさんの元へ誘ってくれる三つの薔薇は何処にあるの?
あぁ、みどりさん。難しすぎますこの暗号。もうあたしには全然分かんない。
やっぱり暗号なんかじゃ……。
気がつくとあたしは、バス停の前に立っていた。そこはポラリスから降りた、
降車専用のバス停だ。
「へぇ~、降車専用でも一応時刻表はあるのねぇ。あの日のバスは何時頃着い
たんだっけ。確か朝8時頃だったような……」
それはあたしの目が、時刻表の上を彷徨い始めた時だった。ふと赤いものが目
の隅に入った。白地に黒文字、白黒の時刻表に赤いものがあれば当然目立つ。
「んん? なにコレ」
あたしは1歩前に進み出て、その赤いものを見た。するとそれはなんと、小さ
な赤い薔薇の絵だということが分かる。しかもその薔薇には見覚えがある。
そうだこれは、『LOVE ROSES』 の小瓶のラベル。あの赤い薔薇を切り抜いたものに間違いない。
あの夜、みどりさんと一緒に飲んだバーボンLOVE ROSES。そのラベルは三角形
に並んだ3つの赤いバラだ。その薔薇を丁寧に切り抜いて、透明なテープで貼って
ある。小瓶のラベルのため、薔薇そのものも小さなものだ。しかし、この時刻表に
貼るにはちょうど良い大きさとなったようだ。

あたしは改めて時刻表を見た。
時刻表自体は何処のバス停にもある見慣れたものだ。そしてそこに、歌の歌詞
通り "3つの薔薇" が貼ってある。そのため薔薇の下には、当然何らかの文字
が隠れていることになる。あたしは薔薇を一つずつ、時刻表の上から順に剥が
していった。
最初は一番上の金沢駅の駅の上に1枚目が貼ってある。しかしこの薔薇だけ
は、糊で貼ってあるのか剥がれなかった。
そして2つ目は13時の13の上に。3つ目は13分の13の上に貼ってあった。
あたしはとりあえず写メを撮ると、その場を離れた。

さて、どういうことだろう。
薔薇は合計3つ。金沢駅の "駅" 。13時の "13" 。13分の "13" の上だ。
駅の薔薇は剥がれず。そして13が2つ。この2つの13の薔薇は剥がせた。
13とは何とも縁起の悪そうな数字だが、それが2つも。
あたしはもう1度パンフレットを見た。

 あなたと別れたあの場所に 薔薇の記憶を残しておくわ
 それは恋の暗号 3つの薔薇があなたをここへ誘うの

確かに分かれた場所に3つの薔薇はあった。その薔薇は一緒に飲んだバーボン
のもので、ある意味記憶とも言える。
さて問題は次だ。この3つの薔薇が、どうあたしを何処へ誘うのか。
あたしの思考はここで停止してしまった。

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-07 Sun 06:01

パンフレットには未発表曲となっていたが、幸いフルコーラスの歌詞が書いて
あった。
しかし問題なのは、ワンコーラス目だった。
あたしは胸のトキメキを覚えながら、その暗号めいた歌詞の解読に没頭した。


 ーMidnight loverー
1 ねぇ、何処にいるの? あたしのMidnight lover
2 あたしはあなたに会いたい だってあなたはあたしのもの
3 あなたはあたしに会いたい? だってあたしはあなたのもの
4 あなたと別れたあの場所に 薔薇の記憶を残しておくわ
5 それは恋の暗号 3つの薔薇があなたをここへ誘うの
6 もしもそれに気づいたら あの夜に乾杯しましょう
7 そして赤い薔薇の棘で あなたを刺してあげる
8 コウモリの羽であの夜を飛ぶわ Midnight lover
9 オオカミの耳であの夜を聞くわ Midnight lover
10 ねぇ 何処にいるの? あたしのMidnight lover


最初の3行に出てくる "あたし" を藤原みどり。"あなた" をあたし『牧田結
衣』と仮定してみよう。
4行目の "あなたと別れたあの場所に" の、別れたあの場所とは、あたしと別
れたタクシー乗り場のことではないだろうか。 ”薔薇の記憶を残しておく” は
今のところよく分からない。
しかし5行目でそれは "恋の暗号" だと言っている。そして "3つの薔薇があな
たをここへ誘うの" の3つの薔薇とは、あの夜バスであたしとみどりさんが飲
んでいたバーボン『LOVE ROSES』のことでないのか。 あのバーボンのラベルは
三角形に並んだ3つ赤いバラだ。 "あなたをここへ誘うの" は、あたしがみどり
さんのもとへ行くための手がかり。と解釈できる。
そして6行目の、 "もしもそれに気づいたら あの夜に乾杯しましょう" は、
この暗号が解くことができたなら、再会を祝して乾杯しましょう。という意味
ではないだろうか。
8行目以降はみどりさんもあたしに会いたがっていて、あたしを探していると
いう意味に取れないこともない。
全体的に曲解だと言われればそれまでだが、あたしにはどうしてもそうは思え
なかった。
あたしは意を決し、翌日あのタクシー乗り場に行ってみた。


偶然出払っているのか、タクシー乗り場に客待ちのタクシーはいなかった。
あたしは右手に持った、コンサートのパンフレットをもう1度見た。その箇所
は最大の暗号である、 "あなたと別れたあの場所に 薔薇の記憶を残しておく
わ" と書かれた4行目だ。5行目の "3つの薔薇があなたをここへ誘うの" も気
になる。
しかしこのタクシー乗り場には何もない。辺りを見回しても、薔薇の記憶も、
3つの薔薇も、いや、それどころかここはバスターミナルの一角で、タクシー
乗り場の看板の他には、バス停、歩道の柵、バスとタクシーの分岐点など、悪
く言えばだだっ広い殺風景な、良く言えば見通しの良い場所だった。
それにしても何もない。見通しが良い分その答えが出るのも早い。やっぱりあ
たしの独りよがりな解釈だったのだろうか。

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
深夜バス 2
2016-08-07 Sun 01:05



深夜バス2
~再会~


PROLOGUE 
北条虹子は、 "神の指先を持つ世紀のジャズピアニスト" として、知る人ぞ知
る世界的なピアニストだ。
しかしあたしが知る彼女は、本名の『藤原みどり』だった。
彼女とは、この金沢の地に帰ってくる同じ深夜バスに乗り合わせ、なんとその
車内で淫らな行為に及んでしまった仲だ。
もちろん当人同士、同意の上と言うことはいうまでもない。
その時のあたしは、みどりさんがそんな有名人だとは知る由もなく、バスを降
りてそのまま別れたのだった。
そう、その時は "女同士のワンナイトラブ" だとばかり思っていたからだ。
しかし、あたしは別れ際に彼女の唇が "またね" と動いたのが忘れられず、彼
女が何故そう言ったのか? その意味をずっと知りたかったのだ。
そして彼女ともう一度、会えるものなら……。

それから数日後、あたしは街で彼女を見かけることになる。
見かけると言っても、それは彼女のコンサートのポスターで、彼女が世界的な
ピアニストだったことを、あたしはその時初めて知ったのだ。
しかし深夜バスでのことが忘れられないあたしは、喜び勇んでチケットを購入
し、当日を楽しみに待った。
そして金沢でのコンサート初日、あたしは会場へと向かったのだった。




みどりさんのピアノは素晴らしいものだった。
あたし自身ピアノを弾くわけではないが、そんな素人のあたしにも分かるくら
い素晴らしかった。
でも問題はこれからだ、このままコンサートが終わったら、また離れ離れにな
ってしまう。どこかで彼女と接触しなければ……。でもどうやって……。
裏から出てくるのを待つ、いわゆる出待ちというやつをやるか、一か八か楽屋
を訪ねるか、でもこれは多分無理だろう。
コンサートもそろそろ終盤だ。どうする、どうする。
あたしはそわそわするばかりで、一向にいい考えが思い浮かばなかった。
でもそんな時、ステージ上のみどりさんがピアノの前から立ち上がり、ゆっく
りと歩きながらトークを始めたのだ。

「本日はみなさん、本当によくお越しくださいました。なんて堅苦しいかな。こんな挨拶。でも何しろ5年ぶりの日本だから。許してね……」
会場に小さな笑いが起きた。
「今日が全国ツアーの初日になるわけなんだけど、そのスタートを故郷のこの
金沢から切れるなんて、あたしはなんて幸せ者なんでしょう」
そんな挨拶から始まり、今後の全国ツアーの予定などが紹介された。
そしてその後のことだった。あたしにとって衝撃的な事が起きたのは。

「あのう……、あたし今、オリジナルの曲を書いてまして……」
ここで拍手が起きた。
「本当はまだ未完成なんだけど、なんとか皆さんにお聞かせできるくらいには
完成にこぎつけました。今日はそれを少しだけご紹介したいと思います」
そしてみどりさんはピアノに戻り、楽譜をめくった。
「それでは出来立てのほやほや、生まれたての曲です。聞いてください。『Midnight lover』」
そしてもの悲しいイントロから、みどりさんのボーカルが始まった。


 ねぇ、何処にいるの? あたしのMidnight lover
 あたしはあなたに会いたい だってあなたはあたしのもの
 あなたはあたしに会いたい? だってあたしはあなたのもの
 あなたと別れたあの場所に 薔薇の記憶を残しておくわ
 それは恋の暗号 3つの薔薇があなたをここへ誘う(いざなう)の
 もしもそれに気づいたら あの夜に乾杯しましょう
 そして赤い薔薇の棘で あなたを刺してあげる
 コウモリの羽であの夜を飛ぶわ Midnight lover
 オオカミの耳であの夜を聞くわ Midnight lover
 ねぇ 何処にいるの? あたしのMidnight lover


あたしは会場でもらったパンフレットにその歌詞があるのを思い出した。しか
し照明が暗く、今それを見ることはできない。でもそんなことはいい。
とにかく後でもう1度よく読んでみよう。何か、何かある気がする。だってあ
の詩は、あたしと乗ったあの深夜バスのことそのものではいか。
"またね" と言ったみどりさん。みどりさんに会う手段があの詩に隠されてい
るとしたら……、2時間ドラマの見過ぎだろうか。
でもそう思われてもいい。あたしにはそんな気がしてならないのだ。

結局コンサート会場から、あたしはまっすぐに帰ってきた。そしてそのまま部
屋にこもると、パンフレットを取り出してあの詩を読んだ。

別窓 | 深夜バス 2(再会) | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
蛍の言の葉
2016-08-04 Thu 00:22

                         ー蛍の言の葉ー

   蛍の言の葉は予告やお知らせ、作者の近況報告などを知らせします



□ お知らせ


さてさてなんとか『九尾の猫逹』の連載が終わりました。
ブランク明け2作目にしては、締め切りに追われることもなく書き上げるこ
とができました。
当初は全30話の予定だったのですが、それが9話もオーバーしたというコト
は、我ながら筆が乗っていたのでしょうか……。

といったところで、次回作のお知らせなんですが、
次回作はなんと、今年の第1作目の『深夜バス』の続編です。
続編というコトで、タイトルも『深夜バス 2』です。サブタイトルに一応
“再会” としておきました。

深夜バスで一夜を過ごした結衣とみどり。翌朝の別れから再会までを、
ちょっとミステリー風に仕立ててみました。


そして今回は夏休み突入というコトで、更新日に変更があります。

まず、14日までは通常通りの更新(日・水・土)です。
そして16日以降が、以下のように変更となります。

ー16日以降の更新日ー

                   16日(火)・18日(木)・20日(土)
   21日(日)・23日(火)・25日(木)・27日(土)
   28日(日)・31日(火)

もうお分かりかと思いますが、16日以降は8月末日まで、
更新日が 日・火・木・土 になるという事です。
(9月からは通常の更新日に戻ります)

宜しくお願い致します。



□ 予告


あたしはみどりさんが何を言いたいのか百も承知だった。
でも、やっぱりみどりさんの口から聞きたかったのだ。
だからあたしは、みどりさんの目を真正面からまっすぐに見た。
そんなあたしをみどりさんも見つめ返す。
そしてみどりさんは、あたしの言って欲しい言葉を言ってくれた。


『深夜バス2 再会』は、

8月6日(土)スタートです。
お楽しみに。

別窓 | 蛍の言の葉 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
| あなたの燃える手で |