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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
感悶寺 奥の院
2014-09-28 Sun 06:12

花壺はゴム手袋に、練り芋茎(ズイキ)をタップリと塗りつけると、その手を
四つん這いの濡菊の薔薇の中に、ヌルヌルと潜り込ませていった。

「あぁ、そんなっ、前にもですか……」
「そうよぉ。お豆ちゃんにもほぉ~らっタップリ」
「あぁ~もう痒い。痒い痒い、前も痒い。掻いて、早くっ、早く掻いてぇ~」
「まぁまぁ、これから痒くて痒くて堪らないところを、ジックリとくすぐると
いうのに、今からそれでは相当楽しめそうですねぇ~」
「あぁ、夢天様、それは、それだけは……」
すると花壺の十本の指が、濡菊の薔薇の花びらと肉芽をサワサワとくすぐりだ
したのだ。その微妙なタッチはもどかしさだけが募ってくる。
「あぁいいぃ~感じる。でももっと強く、もっと強くして下さいぃ」
「だめよっ、痒いところにはこれくらいが一番効くの。そうでしょう?」
「ひぃぃ~、ひぃあぁぁ~、痒いっ、痒い痒いっ。でも感じるぅ」
そして夢天は、アナルに入れた腕をユルユルと動かし、奥を指でくすぐった。

二人は濡菊の体の反応でも見ているのか。その的確な触り方とその場所は、ま
さに濡菊の今一番弱いトコロに集中していた。彼女にしてみれば、 "そこだけ
は触らないで" というところを触りくすぐっているのだ。

「あぁぁ前も後ろも、あぁぁ~だめぇ~、おかしくなちゃうぅ~ひぃぃ~」
「痒くて気持ち良くて、苦痛と快感がない交ぜになってあなたを襲うのです」
「あぁ逝くっ、逝くっ。痒いっ、あぁ掻いてっ、とにかく掻いてくださいぃ」
「まだまだ逝かせないわよぉ、濡菊ぅ。このままジックリと虐めてあげるぅ」
「今頃、美鈴というあの人も悶々としているはずです。あなたも我慢なさい」
「でも、でもこれは……。あぁだめっ、あぁぁ~逝くっ、逝く逝く逝くぅ~」
「だめよぉ~まだ逝っちゃだめっ。もっともっと楽しませてぇ」
「ひぃぃ~ひぃぃ~痒いぃ、一度、一度でいいから掻いてくださいぃ」
「ふふふっ。直腸に芋茎を塗られて、体の芯から痒いでしょう。ほぉ~らっ、
痒みが極限まで高まって……。このままジワジワと芋茎責めですよ」
「あぁ~痒いっ、逝くぅ、あぁ逝くぅ、あぁそれだめっ、いっ、逝くぅ~」
「直腸を指先でくすぐりますよ。ほぉ~らっ。これは堪らないでしょう」
「ひぃあぁぁ~効くっ、それは、ひぃあぁぁ、それはお赦し下さい夢天様ぁ」
「そうですか、そんなに堪りませんか。それではこことこっちは? こっちで
すか。ならばここ、ここはどうです? 痒いですか? 辛いですか?」
「辛いですっ、痒いですぅ。あぁもうどうかお赦しを、あぁ痒いっ、痒いぃ」
「ほらっ、お豆ちゃんも指先でそぉ~っとサワサワしてあげる」 
「直腸内に練り芋茎がすっかり染み込んで、腸壁が熱くなってますよ。これは
さぞや痒くて堪らないでしょう。ほぉ~らっ、この奥の奥はとくに辛いはずで
すねぇ~。ほぉ~らっ、ほらっ、ほらっ、んん~どうです?」
「ひぃぃ~逝くぅ、痒いっ、痒いっ、逝く逝く逝くぅ、逝かせてっ、逝かせて
くださいぃ~。ひぃぃ~痒いぃ~、あぁぁ~逝くぅぅ~」
「快感も痒みも強まった? でもどんなに感じても絶対逝かせないわよぉ」
「痒くて堪らないところをジックリ、ネチネチとくすぐっていきますよ」
「バイブの強い刺激もない。擦って逝かせるわけでもない。でも感じて感じ
て、痒くて痒くて、もうどうしようもないのよねぇ~、濡菊ぅ」
「濡菊、あなたはあたし達の生きたオモチャなんですよ。そうでしょう?」
「は、はい。あたしは、お二人の生きたオモチャです。どうか存分にお楽しみ
ください……。あぁ逝くぅ、逝く逝く逝っちゃう。あぁだめ、そこは、そこ
は、あぁ痒いぃぃ~、もう気が狂いそうぅ~、ひぃぃ、あぁぁ~」
「ふふふっ、人間これくらいで気が狂いはしませんよ。あなたは正気を保った
まま、ずっと苦しむのです。あたし達の気の済むまでずぅ~っとです」
「たとえ気が狂っても、痒みも快感もそのままでしょうけどねぇ~」
「あぁ、気が狂っても、あたしは苦しみ続けるのですか?」
「そう。ずっと苦しみ続けるのです。うふふっ、まだまだ終わりませんよ」
「だってまだ始まったばっかりだもの……。さぁ、もっと苦しめてあげるわ」


今夜は早く寝てしまおうと思っています。
とは言っても、はたして眠れるでしょうか……?
でもあと少し、もう少し。
明日になれば、この貞操帯も外して貰えるでしょう。

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別窓 | 感悶寺 奥の院 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
感悶寺 奥の院
2014-09-27 Sat 06:40

彼女達は、あの三人の尼僧はどうやって禁欲を守っているのだろう。
確かにあたしは人並み異常に性欲が強く、それは異常といわれても仕方がない
かもしれない。でもあの尼僧達は何ヶ月も、いや何年もしていないはずだ。
女に生まれながら女の悦びを、知らずに生きる。あたしには考えられない。
それとも、やっぱりあたしが異常なのだろうか……?


四つん這いの濡菊の後ろで、膝立ちになった花壺が、三本の指を彼女のアナル
に入れ、その指をグリグリと左右に捻り回している。
「ひぃあぁっ、ひぃあぁぁ~、あぁそんなに捻り回されたら……」
「そうよ。あとであのお薬も塗ってあげるわ。ほらっ、ほらほらっ」
「あぁっ、あぁ~ん。あのお薬は、あぁひぃぃ、辛くて……。ひぃあぁ~」
「そうねぇ。お前はあれを塗ると凄く悶え苦しむものねぇ」
「はい、あのお薬は凄く辛いです。あれを塗られて焦らされたら、この世の地
獄を彷徨っている気になります」

その時、部屋の扉が "スーッ" と開いた。
そこに現れたのは、三人で楽しもうとやって来た夢天だった。
「そうですか、それではその薬を塗って、お前をドップリと生き地獄に漬けて
楽しみましょうか」
「夢天様……」
こういうことはよくあるのだろう。突然の夢天の登場にも、花壺も濡菊もさし
て驚きはしなかった。
夢天は花壺の横に立ち、濡菊の前後に入れられた三本の指を見つめた。
「まぁまぁ、前も後ろも……。大したご褒美ですねぇ濡菊」
「は、はい。大変嬉しゅうございます。夢天様……」
「ふふふっ。ご褒美の後は……、地獄ですよ。分かっていますね」
「はい。あたしを生き地獄に落として、気の済むまでお楽しみ下さい」
「相変わらず、良くできた子ですねぇ。それではあたしが薬を……」
夢天は花壺の部屋をまるで自分の部屋のように歩き、戸棚の引き出しから薬瓶
取り出すと、それを持って浴室へと消えた。
「良かったわねぇ濡菊。夢天様にタップリと可愛がって貰いなさい」
「はい」
浴室へ行った夢天は桶を持って戻って来た。中には半透明な液体が半分程入っ
ている。それはかなり粘りけがありトロリとしている。
「さぁ、出来ましたよ。芋茎(ズイキ)の痒み成分を濃縮させて練り上げた
"練り芋茎" です」
「夢天様これを……」
花壺が夢天に薄いゴム手袋を渡した。それは肘近くまでの長さがある。
夢天はそれを両手にはめると、右手に練り芋茎を手首の上まで塗りつけた。
「この手袋をしないと大変ですからねぇ」
花壺は場所を譲り、四つん這いの濡菊の腰を両手で押さえた。
入れ替わった夢天は濡菊の真後ろで膝立ちになり、右手をアナルに伸ばした。
既に花壺に責められていたアナルは、四本の指をあっという間に飲み込んだ。
「まぁまぁ、凄い食欲ですねぇ。もう四本も食べて……」
「か、痒い。痒い痒い。痒くなってきました夢天様……」
「クスリが効き始めたようですね。ここからは地獄ですよ」
「はい。分かっています。あぁ痒い、痒いです。ドンドン痒くなってくる」
「ほらっ、どうしました? 指はまだ一本残ってますよ」
夢天は五本の指先を一点で集め、鳥のくちばしのようになった手を、再び濡菊
のアナルに押し込んでいった。ヌルヌルと滑る手は大した抵抗もなく、柔らか
なアナルにズッポリと飲み込まれた。
「ひぃ~、お尻の中に腕がっ。ひぃあぁ~感じるぅ、あぁ中が痒いぃ~」
「どうです? 練り芋茎を塗ったフィストは。ほらっ、奥まで入れますよ」
「あぁ、そんな奥まで。あぁ痒いっ、痒い痒いっ。まだ痒くなってくるぅ~」
「ふふふっ、このままジッと動かずにいると、死ぬほどの痒さに襲われます」
「あぁぁ~動かしてください。掻いて、掻いて、あぁ痒い、掻いてぇぇ~」
「この痒さは堪えられないでしょう。なにしろ痒み成分の濃縮ですからねぇ」
「痒いっ、痒いっ、あぁ痒いっ、もうだめ痒いて。あぁ掻いて、掻いてぇ~」
「ローションはまだタップリあります。前にも塗りましょうねぇ……、花壺」
「はい……。前にも塗るわよ。奥までしっかり塗りつけてあげるわ」

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感悶寺 奥の院
2014-09-25 Thu 07:20

あたしは悶々とした時間から逃れられずにいました。
それどころか、貞操帯でアソコに触れないもどかしさが、よりいっそう淫らな
気持ちを掻き立てていきます。これならいっそ、縛られている方がまだましか
もしれません。寝ると言ってもまだ夕方です。
誰かに外して言っても外してはくれないでしょう。なにしろこれは、こんなあ
たしの為に着けた貞操帯なのですから。
「したい、したい、オナニーがしたい。オナニーをして気持ち良くなりたい」
鍵の掛かった蔵で、まれで放置プレーのような状態で、あたしは朝を待たなく
てはならないのです。


膝立ちになった花壺の前には、四つん這いになった濡菊がいる。
花壺は濡菊のアナルを、中の粘膜が見えるほど指先で拡げていた。
「あぁ~、そんなに拡げたらぁ」
「お豆ちゃん並みに感じるこの赤い粘膜を、舌先でチロチロして上げる」
花壺は舌の先を尖らせ、まさにチロチロとくすぐるように刺激した。
「ひやぁぁ、あぁぁ、くぅぅ~、くっくぅぅ~」
「んん? どうしたのぉ? あらっ もしかしてぇ?」
花壺は濡菊のアナルのすぐ下にある、薔薇の花びらをそっと割り開いた。
「あぁ濡れてる濡れてる。もう花の蜜でヌルヌルじゃないのぉ。それにしても
なぁ~に、この濡れ方はぁ。まだ触ってもいないのにぃ。誰が濡らしていいっ
て言ったの? んん? 濡菊ぅ」
「す、すみません」
「すみませんじゃないでしょう? ホントに恥ずかしいわねぇ」
「あぁ、恥ずかしいです。ホントに恥ずかしいぃです」
「奥まで濡れてるんでしょう?」
「は、はい、奥まで濡れてます……」
「そう、それじゃ確かめてみましょうねぇ~」
花壺は右手の指を二本揃え、濡菊の薔薇へと差し込んだ。
「あぁぁ~ん」
「んん~温かいわぁ。もう一本入れてあげる……。ほぉ~らっ」
入れた二本の指を少し引き抜き、それに3本目を添えてもう一度差し込む。
「あぁっ、あぁぁ~ん、いいぃ~」
「ほぉ~んと、奥までしっかり濡れてるわぁ~。ねぇ、こっちはどうなのぉ? 
お前の好きな菊の花はぁ……、んん?」
花壺は右の指を三本前に差したまま、左手の人差し指でアナルを "チョンチョ
ン" と触った。
「あぁん、あぁっ、あぁっ……」
「前が薔薇なら後ろは菊。そこが濡れて、お前にピッタリねぇ~」
花壺はアナルを触っていた人差し指をピンと伸ばし、その指先をアナルに垂直
に立てると、大玉の唾玉をそこに垂らした。
「ここにも指を一本ずつ入れてあげる。ほぉ~らっ……」
そのまま指を押すと、唾液で濡れた指先がヌプヌプと菊の花にめり込む。
「ひぃあっ、あぁぁ~ん」
「一本じゃあっという間に根元まで入っちゃうわねぇ。ほらっ、もう一本よ」
入れた人差し指を引き抜くと、それに中指を添えた。
「ほぉ~らっ」
今度は指をそのまま押さず、ドアノブを捻るように左右にグリグリと捻りなが
ら押し込んで入れていった。
「ほらっ、ほらっ、どう? ほぉ~らっ、ほぉ~らっ入ってく入ってく」
「あぁぁ~、あぁぁ~、あぁぁ~ん」
そして指を根元まで入れると、中でクネクネと踊らせた。
「ひぃあぁ~、あぁぁ~、前の指と当たりますぅ~」
「そうねぇ、薄い膜越しに指が当たってるわねぇ。でも前に三本、後ろに二本
じゃ不公平だから、後ろにもう一本しれましょうか、ねぇ?」
「あぁ、はい」
「ほらっ、いつものようにしっかりお願いしなさい」
「はい。あたしの菊の花に、指を三本入れて下さいませ」
「いいわよぉ。また捻りながら入れてあげる。こうやってグリグリグリグリ」
「ひぃ~、ひぃあぁ~、あぁぁ~、くっ、くぅぅ~」
「んん? 三本は効くでしょう。1番太いトコロでグリグリしてあげる」
花壺は第二関節でアナルを拡げるように指を捻り回した。

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感悶寺 奥の院
2014-09-23 Tue 06:02

観文寺の宿坊は全部で六室あり、三人の尼僧『夢天』『花壺』『濡菊』が、三
室を各自室として使っている。ちなみに宿坊の部屋には鍵は掛からない。

花壺は宿坊の自室へ先に濡菊を入れると、後ろ手に扉を閉めた。
「こっちをお向き……」
濡菊が自分に向き直ると、花壺は自分の頭巾を取った。軽く波打つブラウンの
髪が、肩口に "フワリ" と乗った。
続いて濡菊の頭巾も取り去る。彼女の髪は首元で切り揃えられ、頭巾を取ると
その童顔にいっそうの拍車が掛かる。
花壺はそんな彼女を正面から抱きしめた。四つの乳房が押し潰され、その柔ら
かな弾力がお互いに伝わる。
花壺は濡菊に唇を重ねると、自分の舌を "ヌルッ" と差し込んだ。
濡菊はその舌を嬉しそうに受け入れ、自分から舌を絡めにいった。
「んん~、んあぁ~、花壺様ぁ。花壺様の唾ミルクを下さいませ」
そう言って濡菊は、上向いて口を開けた。
「いいわよ。ちょうど溜まってたの。タップリとあげるわ。ほらっ……」
花壺が唇を尖らせると、大きな唾玉が糸を引いて濡菊の口の中へと消えた。
「まだ飲んじゃだめ」
花壺は濡菊の口に人差し指を突っ込むと、彼女の唾と自分の唾をグルグルと掻
き混ぜた。
「いいわよ。お飲み」
濡菊の喉がゴクリと動き、唾を飲み込んだことを物語った。
それを見届けると花壺は、濡菊の袈裟の両襟を一気に割開いた。衣擦れの音と
共に、濡菊の白い乳房が "プルン" とこぼれ落ちた。
「まぁ、可愛い顔して……。オッパイはすっかり大人ね、んん?」
「えっ、そ、そうです、か?」
「えぇそうよ。オッパイだけじゃなくて、アソコも。ううん、あなたは前より
後ろ、お尻の方が好きなのよねぇ」
「はい……」
「しかもその感度はお豆ちゃん程に敏感ときちゃ、虐めないわけにはいかない
わよねぇ。そうでしょう?」
「はい、思う存分あたしのお尻を虐めてくださいませ。花壺様」
「そう、じゃまず裸で四つん這いになって、あたしにアナルを見せてごらん」
濡菊は全裸になると、花壺にお尻を向けて四つん這いになった。
花壺は自分も全裸になり、膝立ちで彼女のアナルを見下ろした。
「ここねぇ、敏感な菊の花はぁ~」

時に前の淫花は薔薇の花、アナルは菊の花と表現されることがある。
花壺は両手で双丘を撫でながら、両手の親指をアナルの両脇に置き、その指を
左右に "グイグイ" と拡げていった。
「あぁっ、あぁぁ~、そんなにしたら、中が、中が見えちゃう」
「あらっ、もう見えてるわよぉ。中の赤い粘膜が。ほらっ、こんなにまくり上
がって……。どれどれ、匂いはどうかしらぁ?」
「あぁ、恥ずかしい。そんなところの匂いを嗅ぐなんて」
「だめよっ。もっと嗅がせて。あぁー匂う匂う。お尻の中の匂いがプンプンす
るわぁ。もっと拡げて嗅いであげる」
「あぁ、そんなに嗅がないでください」
「そう、それじゃこの粘膜をペロペロしてあげる。嬉しいでしょう?」
「そんなっ、だめです。そんなことされたら……」
「そうよねぇ。お豆のように敏感なアナルの粘膜を舐められるっていうこと
は、お豆の皮を剥かれて、直接舐められるようなものだものねぇ」


あたしの全身に、悶々としたものが堪っていきます。
淫らな気分は川のように全身を巡り、やがて貞操帯で堰き止められます。
川なら溢れることも出来ますが、これは溢れることはなく溜まる一方です。
いくらでも膨れ上がっていくのです。
これを開放するには、この貞操帯の鍵を外すしかありません。でも、これを我
慢することこそが修業のはずです。あたしはそう思って必死で堪えました。
もっとも貞操帯を装着されたあたしには、堪える、我慢する、といった選択肢
しかないのですから……。

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感悶寺 奥の院
2014-09-21 Sun 06:02

二人の尼僧はそれぞれ『花壺』と『濡菊』と名乗った。
花壺は年の頃は三〇代の半ば、濡菊は二〇代の半ばくらいだ。
二〇代の半ばといっても、美鈴が三九歳で夢天が四〇代と考えると、四人の中
では一番若いことになる。
花壺はスリムな体型で、その凛々しいキツネ顔は見るからに女王様系。
濡菊は童顔で、ややポチャリ型なその肉付きは見るからにM女だった。
身長は花壺が165cm、濡菊は155cmくらいで、二人が並ぶと濡菊の方が背
が低い。


二人は食事を机に置くと、あるものをあたしに見せました。
それはあたしが見たこともないもので、黒い革製のTバックのようでした。
「それは……」
「貞操帯ですよ」
「貞操帯?」
「はい。元々は女性の純血や貞節を守っていたものでした。しかし今では性欲
を管理したりしたり、ここではこうして修業にも取り入れています。貞操帯は
鍵が掛かりますから、一度履いてしまえばもう自分で脱ぐことは出来ません。
丈夫な皮がアソコにフィットして、脇から指を入れることも困難です。だから
オナニーなどとても出来るものではありません。排尿排便用の穴は一応ありま
すが、あまり実用的ではありません」
2人は貞操帯の説明をすると、それを持ってあたしの左右に立ちました。
「これも修業の一環です。本格的な修業は明日からですが、これは前日から装
着させていただいています」
「そうなんですか……」
あたしはまるで、下着を着けるように貞操帯を履きました。
「はい、皆さん修業前の最後の夜ということで、誘惑に駆られることが多いよ
うなので……。それでは鍵を掛けさせていただきます」
二人は貞操帯に、しっかりと鍵を掛けました。これでもうあたしには、これを
脱ぐことは出来ません。もちろん鍵は彼女達が持っています。
「それではこれで失礼させていただきます。あっ、問診票の記入は……?」
「はい、終わってます」
「そうですか、ありがとうございます。では戴いていきます」
二人は優しく微笑みながら蔵の扉を閉めました。そしてまた、南京錠を掛ける
音が聞こえました。

あぁ、やっぱりあの時オナニーをしておけば……。再びそんな後悔が、あたし
の中で頭をもたげてきました。まさかこんなものを履かされるなんて……。
しかし今更後悔しても、もう後の祭りです。
とにかくあたしはこれで、完全に禁欲生活を強いられることになったのです。


花壺と濡菊が並んで宿坊へと戻る頃、外ではヒグラシが鳴き始めていた。
「あれでもうオナニーは出来ないわ。完璧にね」
花壺がキツネ顔が妖しく嗤った。その顔に掛かる後れ毛が狂女すら思わせる。
「でも本当に信じたんですかね? あんな話」
濡菊は童顔のクリッとした目で、悪戯っ子のように花壺を見上げた。
「あぁ、修業前の最後の夜は誘惑に駆られる、っていう話ね」
「えぇ」
「多分ね。それに見て、彼女オナニー中毒みたいよ」
花壺は手にした問診票を濡菊に見せた。
「オナニー中毒なのに、それを強制的に禁止されたら辛いでしょうね」
「そりゃそうよ。あれを外すまで、何日でも悶々とし続けるわ」
「したくてしたくて、それでも出来なくて、わぁー可愛そうぅ~」
「さぁ、あたし達も楽しむわよ」
「はい、花壺様」
二人は宿坊へ戻ると、花壺は濡菊を自分の部屋へと連れて行った。

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感悶寺 奥の院
2014-09-17 Wed 06:00

夢天は妄想の中で、美鈴を責め続けていた。
右手の二本の指を自分の肉壺にズッポリと差し込み、蜜を絡め取るように中で
クネクネと動した。
「まぁまぁ、こんな濡れて、もうトロトロなってますよ」
自分の肉壺は美鈴の肉壺と化し、その快感は美鈴の感じる快感へと昇華する。
夢天は濡れた指を引き抜き口へ運ぶと、絡んだ蜜を舐め取りながら味わった。
そしてそれを口からゆっくりと引き抜くと、また肉壺へと差し込んでいく。
「あぁぁ~ん、いいぃぃ~。美味しいですよ。もっともっと蜜を出して……」
(あぁ~ん、そんな、夢天様ぁ~)
「ふふふっ、そうです。もっともっと甘い蜜を出すのです。ほらっ、ここを責
めれば、もっと蜜が出るのでは……?」
(あぁぁっ、そ、そこはぁ~)
「さすがにここは堪りませんか?」
夢天の指は自らの肉豆を嬲り、小刻みに動かし始めた。
「あぁぁ~、いいぃ~、あぁぁ、逝くっ、逝くっ」
自分ですれば高まりも早い。しかしせっかくの快感だ。そして美鈴との出会い
が、それをもっと味わい深いものにしたくなった。
「そうだ、あの子達と……」
夢天は指を止めると、2人の尼僧のいる宿坊へとむかった。


あたしは問診票の記入を終えると、浴室へと向かいました。
浴室にはボディーソープやシャンプーなど、一通りのモノは揃っています。
「時間もあるし、頭も洗っちゃおうかしら……」
あたしはシャワーのコックと捻りました。思ったより強い水流が出て、あたし
の汗ばんだ肌を叩きます。
ポンプ式のボディーソープを手の平にトロリと出すと、それを胸、腰、太腿、
脛と塗りつけていきました。
するとソープのヌメリが、ムラムラとした誘惑となってあたしを襲います。
「あぁもう、何か余計にしたくなってきちゃったわ……」
もう一度ソープを手の平に出すと、それを股間へとそっと塗りつけました。
そのまま中指で、股間の真ん中をそっと撫で上げます。
「あぁぁ~ん……。修業は明日からだし、今日は、今日はいいわよね」
ゾクゾク感とイケナイ誘惑が、どんどんあたしを苦しめます。
「でも我慢しなきゃ、これを治すためにここに来たんだから」
気を取り直し手早く体を洗うと、シャワーでソープを洗い流しました。
すると少しだけ誘惑が薄らいだ気がします。
「そうよ、これでいいわ。このまま何もしなければいいのよ。大丈夫」
何気にムラムラとした気持ちは残っていましたが、あたしは他のことを考える
ように努めました。するとまだこの環境に慣れていないせいでしょうか、見る
ものも目新しく、空気さえもいつもと違うこの土地で、あたしはなんとか気を
紛らすことが出来たのです。
しかしその時オナニーをしておけば……、それは今でも後悔しています。
何故なら、それから暫くして夢天さんの言っていた、まだ紹介されていない二
人の尼僧が蔵にやってきたからでした。

「失礼します。お食事をお持ちしました」
彼女らは鍵を開けると蔵に入り込み、食事を運び込みました。
「少し早いのですが……」
それは質素な食事でしたが、こういうところではこういう食事なのだと、あた
しは自分を納得させました。
「初めまして美鈴さん。あたしは花壺(はなつぼ)と申します」
「濡菊(ぬれぎく)と申します」
二人の尼僧は一緒にあたしに頭を下げました。

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感悶寺 奥の院
2014-09-15 Mon 06:00

夢天は蔵を後にすると、宿坊にもどった。宿坊とは僧侶や参拝者のために作ら
れた宿泊施設のことだ。夢天や他の二人の尼僧も各自個室を持ち、そこで寝起
きをしている。
夢天は自室に入ると扉を閉めた。帯を解き、袈裟から腕を抜くと、そのまま袈
裟を帯を一緒に畳の上にストンと落とした。元より下着を着けていない。つま
り彼女はそれだけで全裸になった。そして最後に頭巾を取る。すると腰まであ
る真っ直ぐな黒髪が、背中にハラリと降り掛かった。
ここの宿坊に鍵は付いていない。しかし彼女の部屋にノックも無しに入って来
るものがいるはずもない。

美鈴よりも年上の夢天は、四十路の坂をもう半ばまで昇っている。
しかし体の線は僅かに弛みを見せ始めた程度だ。大きな二つの乳房もまだ十分
な張りがある。
夢天はそんな乳房を両手で下から掴んだ。
「あぁっ、あぁぁ~」
長く熱い溜息が口から漏れる。
外では相変わらず、蝉の声が騒がしい。それは窓ガラスを震わすようだった。
「よく鳴きますねぇ……。でもあの美鈴さんという人。あの人もよく鳴きそう
ねぇ。いいえ、タップリと鳴かすてやらなくては」
そのまま乳首を指先で摘むと、ゆっくりと引っ張った。すると大きな乳首が、
驚くほど長く延ばされていく。
「こうやって、嫌と言うほど責め抜いてね……。うふふふっ」

夢天の中で妄想が拡がる。彼女は座布団の上に腰を下ろし、壁により掛かって
脚を開いた。
自身の体は美鈴の体となり、その体を自ら責め始めたのだ。
夢天は伸ばした乳首を更に引っ張る。
「ほらっ、どうですか? 痛いですか? 美鈴さん」
(あぁぁ~、い、痛い、痛いです夢天さん)
「ふふふっ、そうですか。それじゃもっと痛くして上げましょうねぇ」
夢天は自分の乳首を、親指と中指で摘んだ。しかし今度は爪を立てている。
「ほらっ、お前の乳首を噛んであげる……。ふふふっ」
指に徐々に力を入れると、爪がキリキリと食い込んでくる。
(はぁぁ、痛い、痛いです。夢天さん)
「 "さん" じゃないでしょう。夢天 "様" でしょう」
(はい、すみません夢天様。あぁぁ~痛い、痛い。どうか、どうかお赦しを)
「だめですよ。そんなコトも判らない愚かなお前には、タップリとお仕置きを
して、体で分からせてやらねばなりません。ほぉ~らっ、もっと強く噛みます
よ。ほらっ、ほらっ、ほぉ~らっ」
(ひぃぃ~、痛いっ、痛いですぅぅ~。早く、早く離してください)
「まだです。ほらっ、ほぉ~らっ痛い。ジックリとこの痛みを味わいなさい」
妄想の中で、夢天は美鈴の乳首を更に噛み込んだ。


蔵に1人でいると、まるで時が止まったようでした。表の蝉の声が届くのが、
せめてもの救いです。
「修業に必要ないとはいえ、せめてラジオくらいあれば……。でもここにいる
間だけでも我慢しなきゃね。そうだ問診票……」
あたしは机に座ると、夢天さんの言っていた問診票を手に取りました。そこに
は現在の症状、オナニーの頻度、妄想してしまうプレイや、女性に興味がある
か? という項目もありました。そして問診票に記入を始めました。

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感悶寺 奥の院
2014-09-14 Sun 07:08

鳥居を潜ってから拝殿、本殿と歩き、ようやく尼僧の背中越しに、観文寺の弊
殿(へいでん)が見えてきた。しかしその形は美鈴の想像とは違っていた。
壁は白い土壁で、観音開に開いた窓からは、その壁の十分な厚みが感じられ
る。窓には格子がはまっており、屋根には黒く光る重そうな瓦が並んでいた。
結果的にそれらが皆、神社建築と言うよりも "大きな蔵" を思わせる。

2人は弊殿、いや蔵の入口の前で立ち止まった。
「さぁ、こちらが淫魔退散修行を執り行う弊殿です。普段は単に退散行と言っ
ていますが……。手嶋さんにはこちらで寝起きして頂くことになります」
「えっ、ココでですか?」
目の前の黒鉄の扉には丸い鋲がいくつも打たれ、取っ手には大きな南京錠が施
錠されている。そしてその扉の上には、『感悶寺修業殿』と筆で書かれた大き
な看板が掛かっていた。
「見た目はこんなですが、中にはトイレもありますし、エアコンも完備されて
いますから……。」
「そうなんですか」
「えぇ、別に退散行の間だけですから、充分生活はしていけます」
「はぁ……」
尼僧は黒い扉に掛かった南京錠を開けると、美鈴に振り返った。
「さっ、中へどうぞ」
「は、はい、失礼します」


中に入ると、あたしはグルリと室内を見渡しました。
部屋は大小二部屋に別れていて、手前の大きい方は十畳、奥の小さい方は六畳
くらいでしょうか。そのどちらも必要以上にサッパリとして、一言で言えば
何もない部屋でした。
大きな部屋にはエアコンと扇風機。そして壁に掛かった振り子時計。そしてそ
の下にインターホンがあるだけです。
でも小さな部屋には机と本棚、布団の入った押し入れがあり、主立った生活は
こちらでするようになっているようです。
それでもバス、トイレ、洗面所はちゃんと別にありました。
全体的な造りとしては、天井は吹き抜けのように高く、その高い天井のすぐ下
には、古風な建築にありがちな太い梁が横たわっています。窓にはさっき見た
とおりに格子がはまり、外側には扉が付いていました。

「大変申し遅れました、わたしは夢天と申します」
彼女はあたしに振り返ると、両手を前で合わせ腰を深く折り曲げました。
「あっ、いえっ、こちらこそ、よろしくお願いします」
「夢天は、夢に天国の天と書きます」
「あぁ、夢天さんですね」
「他に2人の尼僧が居りますが、それはまたその時に。それから……、携帯電
話などをお預かりいたします」
「えっ? 携帯を?」
「はい。修行には必要ありませんし、外界との連絡は修行の妨げになりますの
で、全ての通信機器はお預かりすることになっています」
言われれば当然と思い、あたしはスマホを夢天さんに渡しました。
「はい、お預かりしますね。それから良ければシャワーでも浴びて、着替えは
そこにありますから……」
「お世話になります」
「修業は明日からになります。後ほど夕食を運ばせます。それから、机に問診
票がありますから、記入しておいて下さいね」
「はい……」
それだけ言うと、夢天さんは蔵から出て行きました。
彼女が外に出ると、 "ガチャ" っという南京錠を掛ける音が聞こえました。
それはあたしが、この蔵に幽閉されたことを意味していたのです。

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感悶寺 奥の院
2014-09-10 Wed 06:03

蝉時雨に打たれながら歩くこと約十分、ようやく美鈴は『観文寺』の赤い鳥居
をくぐった。
「いらっしゃいませ。手嶋美鈴さんですね」
突然声を掛けられて美鈴は驚いた。声の主は鳥居のそばにある古井戸の前に立
っていた。
年の頃は四十半ばくらいだろうか、黒い袈裟を頭からかぶった尼僧で、ニッコ
リとした優しい目で美鈴を見つめている。
片手には、何やら赤い花の入った手桶をぶら下げていた。
そんな尼僧の雰囲気に、美鈴は引き込まれたかのように固まった。
「淫魔退散修行でいらした……、でしょう?」
その言葉に、美鈴は我に返った。
「はい。手嶋美鈴ですけど……。どうして、あたしのことを……?」
「ここへは滅多に人は来ませんし、それにご連絡いただいていましたからね」
なるほどと美鈴は思った。ここは確かに街からは遠すぎる。
「よろしくお願いします」
美鈴はその場でペコリと頭を下げた。
「どうぞ、お入り下さい」
山門をくぐると、足元には背の低い花々がまるで芝生のように咲き乱れてい
た。その中を、うねる蛇のように石畳が本殿へと続いている。
美鈴は尼僧の後に続き、そんな石畳の上を歩いて行った。
花々の甘い香りに混ざって、風の運ぶ線香の香りが僅かに鼻腔をくすぐった。


観文寺。山を背にしたその敷地はかなり広そうだった。美鈴達の歩く石畳から
は、苔むした岩に囲まれた大きな池が見えた。そこには大きなの錦鯉が三十匹
ほど泳ぎ、山からの湧き水か、竹を縦半分切った樋から注がれる水音が耳に涼
しい。池には緑のモミジの枝が張り出し、鯉たちに日陰を提供している。
石畳を進むにつれ、拝殿(はいでん)が見えてきた。
拝殿とは本殿の手前に建っており、賽銭箱がおかれている場所だ。多くの人が
神社といって思い浮かべるものではないだろうか。
ちなみに観文寺の場合、拝殿は決して大きな作りではない。


「こちらですよ。足元に気をつけてくださいね」
「はい」
時折掛かる尼僧の声に、あたしは思い出したように返事をしました。
彼女は拝殿の横を迂回すると、その先の本殿へと歩みを進めていきます。

彼女の説明によると、本殿は一般に社(やしろ)と呼ばれる場所で、この本殿
こそが、神がいるとされる神聖な場所なのだそうです。
本来本殿は人が入ることを装丁していないため、拝殿より作りが小さいことが
多いそうで、ここもその例に漏れず、拝殿よりも小さな本殿でした。
神社は、本殿・拝殿・幣殿(へいでん)という形が中心だそうで、一番手前に
拝殿。その奥に本殿。拝殿と本殿の中間に幣殿があり、幣殿とは祭儀などを執
り行い、拝殿と本殿を繋ぐような構造になっているそうです。
しかしこの観文寺の場合は、この幣殿は独立しており、その場所も本殿よりも
更に奥に造られているのでした。
「さぁ、もう少しですから……」
妙な胸騒ぎを憶え、あたしはちょっと立ち止まりました。振り返るとさっきの
鳥居はもう見えません。それがいっそう不安を募らせます。
その間に彼女との距離が開き、目の前を歩いていた彼女は、もう大分前を静か
に幣殿へと歩いていました。
その後ろ姿は、まるで蝉時雨に自ら濡れにいくようには見えました。

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感悶寺 奥の院
2014-09-07 Sun 06:16


感悶寺『奥の院』
ー淫・蕩・色・欲・痴ー


ー序章ー
小さな駅の改札口を抜けると、古都はまだ夏に包まれていた。
快晴の空には僅かな雲もなく、その日差はアスファルトを容赦なく灼熱の絨毯
へと変えている。
改札口を抜けた美鈴の肌に、無数の針のような日差しが突き刺さった。


あたしは重いバッグを左肩に掛け直し、白い日傘を差すと、駅からほど近い
『観文寺行き』のバス停へと歩きました。
タオルで汗を拭きながら時刻表を見ると、運良くあと三分程でバスが来るよう
です。あたしは日傘の下で、静かにバスを待ちました。




美鈴は今年三九歳。来年には四十路の坂を登るコトになる。
この年になれば、戸籍にXが一つくらい付いていても不思議ではない。
美鈴の場合は一つだが、それも原因は自分にあると思っている。
学生時代は女子高から女子大へと進み、その間に男子との交際は全くなかっ
た。それどころか、美鈴の初体験の相手はバレー部の二つ上の先輩、つまり同
性だったのだ。その先輩が今何処で、どうしているかは知らない。
しかし美鈴はそのことを少しも後悔していない。しかしその記憶は、 "綺麗な
青春の思い出" としての一面と、アブノーマルな自分の一面を始めて垣間見た
瞬間でもあった。
それ以来美鈴の興味は女性に向き、やがて男性には軽い嫌悪感さえ抱くように
なっていた。そしてそういった趣向はやがて性癖となって現れ、それが離婚の
原因の一端をになっているのは間違いなかった。
だからもう、美鈴は一生男性と交わることは無いとさえ思っている。

そんな美鈴が、この古都を訪れたのには訳があった。
それは "性欲異常" 、とでもいうのだろうか? 敢えて別の言葉に置き換える
ならば、 "オナニー中毒" というのかもしれない。
とにかく美鈴は、毎日オナニーをしてしまう。せずにはいられないのだ。
しかし彼女は別にそれ自体を異常というのではなく、そんな自分に嫌気が差し
ているにもかかわらず、それが治らない、治せない自分に腹が立ち、そこに異
常さを感じてしまうのだ。
そんなある日、フラリと立ち寄った本屋で、ふと目に止まった雑誌に載ってい
たのが『観文寺』の記事だった。
この寺では、淫・蕩・色・欲・痴・の五大煩悩を払い去る "淫魔退散修行" と
いう修行を行っており、その目的はこの修行は行うことにより、健康で健全な
心身を取り戻し、余計な観念に惑うことなく生きていくというものだ。
しかしただ一つの制約は、この寺は元来の尼寺であり男子禁制を旨としてる。
したがってこの淫魔退散修行も女性専用であり、男性は門をくぐることさえ叶わないのだった。
この記事に興味を持った美鈴は、会社の夏休みを利用してこの寺に行くことを
決めた。そしてこの真夏の古都へとやって来たのだった。


バスに二十分も揺られると、乗っていた乗客あたし1人だけになりました。
景色は新緑の山と空だけになり、舗装道路もいつしか土へと変わっています。
もうすれ違う車も、民家すらも見あたりません。それでもバスは遙か前方の山
へと向かって走っていました。
それから更に二十分。バスは小高い山を二つ越え、山の中腹にある小さな小屋
のあるバス停の前で止まりました。
「お客さん、ここが "観文寺前" ですよ」
親切な運転手さんの声が、車内アナウンスとなってあたしの耳に届きました。
「あっ、すいません……。降ります」
あたしは慌ててバックを肩に掛けると、そのままバスを飛び降りました。
別に慌てる必要など、何処にもないのに……。
外に出ると、日差しの刃がすぐにあたしを切りつけます。しかしここにはアス
ファルトの照り返しがない分、駅前の暑さよりはいくらかましに感じます。
辺りを見回しても、ここから見えるのは深緑の木々ばかりです。
そんな木々の間に、観文寺への案内看板を見つけました。あたしはタオルを片
手に、緑のトンネルのような山道へと分け入っていきました。

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