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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
こちら夢の森探偵社
2010-09-29 Wed 06:46
13
ホテルクイーンホリデーの18階には、何軒かの飲食店が入っている。
『Bar MELLOW BLUE』もその中の1つだった。

リンダはエレベーターの中でカツラとモスグリーンのシャツを脱いだ。
それらを手早く帆布のバッグに入れ、何食わぬ顔でエレベーターを降りた。
辺りを見回して奈美と学生の姿を探すと、2人は飲食店の前を素通りし、廊下
を奥へ奥へと歩いていく。
リンダも距離をおき、廊下を奥へと進んでいった。
やがて1番奥に、青いガラスのやや小さなドアが見えてきた。
ドアの上には、黒地にダークブルーで書かれた『Bar MELLOW BLUE』の文
字が輝いている。
2人はそのドアを押し開けると、薄暗い店内へと入っていった。

2人に遅れること数十秒、リンダもそのドアを開けた。
暗い照明。テナーサックスの奏でるスローなジャズ。
正面奥にカウンターがあり、背もたれのない椅子が10脚並んでいる。
その右端に1人の女性客が座っており、奈美と学生は椅子を2つ空けた隣に
座っていた。
カウンターの壁はボトルで埋め尽くされ、その壁を背に、彫りの深い愛くるし
い顔立ちの女性バーテンダーが立っている。
カウンターの他には丸テーブルが4つあるだけだ。

「へぇ~、これがMELLOW BLUEかぁ……」
リンダは2人と距離を置くため、カウンターの左端に座った。
その時バーテンダーは、2つのグラスにトニックウォーターを注いでいた。
そして軽くステアすると、ライムを添えて奈美と学生に差し出した。
「ジントニックです」
カールした金髪を背中で揺らしながら、彼女がリンダの前に立った。第2ボタ
ンまで外した白いYシャツから、胸の谷間が僅かに見える。
「いらっしゃいませ。何にいたしましょうか?」
「えぇ~と、ハイボールと ”ドライフルーツとクリームチーズのサラダ” 」
リンダは、メニューで1番最初に目に付いたモノを頼んだ。
「はい……」
彼女がグラスに氷を入れていく。そしてウイスキーを入れると、炭酸水を注ぎ
入れた。最後にマドラーで1回だけ混ぜると、リンダにグラスを差し出した。
「ハイボールです。あと ”ドライフルーツとクリームチーズのサラダ” ですね」
そう言ってニッコリと微笑むと、彼女はカウンターの中央へと戻っていった。


カウンターの右端に座っていた女性客が、バーテンダーに話しかけた。
「ねぇ、L。あたしもう1杯飲もうかな」
その話し方から、どうやら彼女はこの店の常連らしい。
「桜子、もう3杯目よ。今夜はそろそろ……」
「イイじゃない、あと1杯だけ……。久しぶりに ”あれ” が飲みたいの」
「あれ?」
「Vodka Martini,Shaken,not stirred」
(ウォッカマティーニをステアでなくシェイクで)
「しょうがないわねぇ、これが最後よ……」
「うん。ジェームズ・ボンドに感謝するわ」
Lと呼ばれたバーテンダーは、映画の中で主人公が飲むカクテルを作ると、
桜子というまだ若い女の子に差し出した。
「コレを飲んだら今日は帰りなさい」
「はぁ~い……」
桜子はグラスの脚を持つと、Lにウインクをしてそれに口を付けた。


やがて ”ドライフルーツとクリームチーズのサラダ” がリンダの前に出された。
アンズ、プルーン、レーズンなどのドライフルーツと、1センチ角に切っ
たクリームチーズの混ざったモノに、ピスタチオが少々入っている。器にはス
プーンが添えられていた。
それを一口食べながら、リンダは奈美と学生を横目で見た。
2人はカクテルだけを飲んでいる。今のトコロ、変わったコトは何もない。
「あぁーあ、探偵ってこんな毎日なのかなぁ」
リンダがクリームチーズを口に運んだ時、ドアから1人の女が現れた。
その時リンダの鼻に、甘い香りが漂った。

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2010-09-26 Sun 06:13
12
その日の夕方、リンダは女子トイレで黒髪のカツラを外した。
ヘルメットを脱いだ女性ライダーのように、頭を振って赤い髪をほぐす。
「ふぅー、涼しい、そうだエマさんに……」
リンダは携帯を出すと、エマにメールをした。

>学食のカレー、ホントに甘かったですぅ。あれはお子ちゃまカレーですね。
>それとあの北島奈美っていう人、全然怪しいトコロないんですけど。
>どうします? まだ続けますか? 彼女そろそろ帰ると思うんですけど。

すると、エマからの返信はスグに来た。
「おっ? ホントに返信早いな、あの人」

>そうだろう。あそこのカレーは甘い。絶対甘い。
>デザートの杏仁豆腐は食べたか? あれはイケるぞ! オススメだ!
>もし食べていないのなら、明日食べてみるコトだな。
>P.S 当然だが尾行は続行。取り敢えず1週間は様子を見る。

「杏仁豆腐? 先に教えて下さいよ、そういうコトは。なんで小出しにする
かな。やっぱり尾行は続行か……」

リンダは池のベンチで奈美の帰りを待っていた。
既に日は傾き、辺りは夜の帳を降ろし始めている。
やがて彼女が姿を見せたとき、リンダも学生達に混じって正門を出た。
彼女は正門を出ると足早に幹線道路に向かい、バス停に立った。
そこには既に数人の学生が並んでおり、リンダも彼女の後をつけながらその最
後尾についた。
10分程で「夢の森駅西口行」のバスはやって来た。

30分程バスに揺られ、奈美とリンダは夢の森駅まで帰ってきた。
20人余り乗客と共に、奈美が先に降りていく。リンダは一番最後にバスを降
りると、10メートル程の間隔を開けて奈美を尾行した。
真っ直ぐ駅に向かっていく奈美に、肩から赤いトートバックを下げた1人の学
生が声を掛けてきた。バッグの持ち手で白クマのぬいぐるみが揺れている。
「奈美先生」
「あらっ、エリちゃん」
「あたしも今のバスだったんですよ。車内で先生見つけたんですけど、一番後
ろに座ってたから、声かけられなくて……」
「あら本当? 全然気が付かなかったわ」
「あ、あのぅ……、先生もう帰るんですか?」
「そうねぇ、どうして? あっ、そうか……。お腹空いたんでしょう」
「えっ、えぇ」
「エリちゃん、もう二十歳になったんだっけ?」
「はい」
「それじゃ……、チョット一杯、どう? お気に入りのバーがあるの」
「バーですか。はい、行きます」
エリは嬉しそうに応えると、奈美の横に寄り添いながら、バスの走ってきた道
を戻るように歩き出した。

リンダも2人の後を尾行する。
「あらあら? どちらへ行かれるのかしら? こっちは事務所の方向だし、
あたし的には大賛成だけど……」
幹線道路沿いを暫く歩くと、2人は白いゴシック調の建物に入っていった。
「ここって、ホテル クイーンホリデーじゃん」
リンダもエントランスから数段の低い階段を上り、ホテルの中へと入った。
2人は2基並んだエレベーターに乗ったところだ。
扉は閉まり、階数表示のランプが上昇していく。そして18階で止まった。
「ここの18階って……、グルメ街か。2人で食事かな……?」
リンダは隣のエレベーターに乗り込むと、18階のボタンを押した。

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2010-09-25 Sat 06:27
11
池の周りのにいた学生達が、校舎の中へと消えていく。
「昼休み、終わったみたいですね。エマさん」
「うむ、今から午後の講義だ」
昔を思い出しているのか、エマは目を閉じたまま扇子で顔を扇いでいる。
「あっ、学長室のカーテンが開きましたよ」
エマは学長室をチラリと見た。
「あれが学長の雪柳琴美だ。判る人には判る妖しい雰囲気を持っている」
「って言っても、ここからじゃ顔も見えませんし、雰囲気も判りません」
「そんなものはスグに判る」
「えっ? どういうコトですか?」
「それはなぁリンダ。君がこの学園に潜入するからだ」
「はっ? 何て? 今何て?」
「だから潜入だ。君は明日かからココの学生になるのだよ、リンダ」
「潜入って……、どうやって」
「そんなコト簡単だろう。そこの正門から入ればいい」
「いやっ、そういう意味じゃなくて……」
「マークするのは北島奈美、この大学の准教授だ」
「北島奈美。どうしてその人を?」
「それは言えない」
「だから、そこは言いましょうって、エマさん」


そして翌日、渋々といった感じで夢女に潜入したリンダから、エマのPCにメールが届いた。
その時エマは、事務所のPCの前で片手に丼を持ち、出前で注文したカレー南
蛮に箸を付けようとしていた。
エマはカレー南蛮を一口啜り、丼を持ったままメールを読んだ。

>リンダさん、暇ですぅー。どこへ行っても暑いし、お腹空いたー。
>あの人、別に怪しいところなんてありませんよ。
>一応写真は何枚か撮りましたけど。

「なんだリンダ、初日からもう音を上げてるのか? 君には少々荷が重かったか? しかしこれも探偵修行と思って、せいぜい頑張ってくれ」
エマはそのメールに返信するべく、丼と箸を置くとキーボードを叩いた。

>暑かったらどこか涼しい所に行けばいいだろう。
>そうだ、そこの学食は涼しいしウマいぞ。特にカレーがな。
>今日の昼は学食のカレーにしたらどうだ?
>わたしも今、カレー南蛮を食べているところだ。
>ただし、学食のカレーは少し甘いとわたしは思う。
>P.S 彼女のマークは大学を出てからも頼む。出来れば家まで尾行しろ。

それだけ打ち込むと、エマはリンダの携帯にメールを送信した。

その頃、リンダは奈美を尾行するように4階の廊下を歩いていた。
その姿は黒髪のセミロングのカツラを着け、ヘビメタバンド『VIRGIN BEAST』の黒いTシャツの上から、モスグリーンのシャツを着ている。下は
いつものジーンズ。手には帆布の黒いバッグを持っている。
奈美はリンダの5メートル程前を歩いている。午前中の講義を終えて、どこか
に向かっているらしい。
そんなリンダの耳に、メールを告げる着信音が聞こえた。
「あっ、エマさん、返信早っ!」
リンダは歩きながらそのメールを読んだ。
「学食のカレー? カレー南蛮? そんなのどうでもイイです」
その時、前を歩く奈美が急に立ち止まり、ポケットから携帯を取りだした。
どうやら彼女にも、メールが届いたらしい。
奈美はその場で振り返ると、リンダに向かって歩いてきた。
「えっ、な、なに?」
奈美はリンダとすれ違い、足早に歩いていく。
リンダはメールの続きを読みながら、奈美の後をつけていった。
「学食のカレーは少し甘い? それもどうでもイイです。えっ? 家まで尾
行? 今日帰れないじゃん。それに肝心なコトがP.Sって……」

前を行く奈美は階段を上がり、5階にいくと学長室のドアをノックした。
「あれっ、学長と一緒にお昼かな……。学長のお昼って何食べるんだろう?」
奈美はそのまま学長室へと姿を消した。
「あぁーあっ、あたしも学食でカレーでも食べよう。そんなに甘いのかな?」
リンダは階段を下りると、学食へと向かった。

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こちら夢の森探偵社
2010-09-23 Thu 06:41
10
シトロエンは四角いブレーキランプを光らせて、夢女の正門前で止まった。
決して涼しいとは言い難い車内から、エマとリンダはキャンパスを覗いた。
車内からでも見える池の周りのベンチに、数人の学生が座っている。
「ここが夢女だ。今はちょうど昼休みだな」
「20分くらいで着きましたね」
エマはどこからともなく扇子をだすと、それで顔を仰ぎ始めた。もう顔はキャ
パスを見ず、正面を向いている。
「校舎の5階、最上階の真ん中に、大きな窓があるだろう?」
「はい、あの部屋だけカーテンが閉まってますね。昼休みだからですかね?」
「そこが学長室だ」
扇子はパタパタと動き続ける。
「詳しいですね、エマさん」
エマの手が、突然胸の前でクロスした。
「うっ、この動きは……」
「それは、ここがわたしの、……母校だからだよ」
クロスした手が、ミュージカルのように左右に伸びる。
その手をリンダは、ボクサーのように首を反らして避けた。
「やっぱり出た、どこでも歌劇団……」


琴美は椅子から立ち上がると上着とスカートを脱ぎ、下着姿になった。
そして引き出しからディルドウを出し、それを自分の腰に装着した。
四十路を越えたとは思えない体のライン。
その股間からそそり起つ、肌色のディルドを片手で握った。その太さは、
握った指先が触れ合わない程に太い。

琴美は机を背に立つ奈美に歩み寄った。
「お前の大好きなコレで、後ろから犯してあげようねぇ」
「あぁ、学長それは……大きくて……」
「なんだい? さっさと後ろを向いて机に突っ伏してごらん」
奈美は上半身を直角に折り曲げ、机を抱くように伏せた。
カーテン越しに差し込む淡い光が、奈美のお尻を白く照らしだす。
その後ろ姿が、琴美の影で覆われた。
奈美は蜜壺の入口にディルドウの先端を感じた。
「お前はコレで犯されるんだ。この極太でねぇ、ほぉ~ら入れてやるよ」
琴美が奈美の腰を両手をで握り、体重を掛けるように腰を押し進めると、
それは肉壁を押し開きながら、メリメリと蜜壺に突き刺さっていった。
「ひぃっ、ひぃぃ~、ふ、太い……、あぁっ、あぁっ、あぐぅぅ~」
奈美の手が、机の端を力強く握った。
「簡単に入ったじゃないか、ほぉ~らっ、いくよ。覚悟おし! 奈美」
そしていったん腰が引かれ、 ”ドスン” と突き入れられた。
「ひぃっ、ひあぁっ~」
そしてそこから、琴美の腰のグラインドが始まった。
「どうだい? 極太の味は。ほらっ、ほらっ、ほらっほらっ、ひひひひっ」
「ひぃあぁ~、、あぁっ、、あぁっ、、あぁっ、あぐぅぅ~ くっくぅぅぅ」
「今度はもっと太いのを用意しておこうねぇ」
「あぁぁ~、が、学長、お赦しを……。あぁっ、あぁぁ、キ、キツイィ」
「んん~そうかい? あたしはお前のココにメリメリと食い込んでいく、この
感じが堪らないよぉ。ほらっ、犯されてるその顔をお見せ……」
琴美は左手を伸ばし、奈美の髪を鷲掴みにすると ”グイッ” と引っ張った。
奈美の頭が仰け反りかえり、乱れた髪の隙間に苦悶に歪む横顔がチラつく。
「ひひひっ、まだまだやめないよ。もっと苦しめてやろうねぇ」
琴美は右手の中指をしゃぶって濡らすと、それを奈美のアナルに宛がった。
新たな感覚に、奈美のアナルが ”キュッ” と窄まる。しかしそれを遙かに凌駕
する力で、指がグイグイと押し込まれてきた。
「あぁぁぁ~、そ、そんなっ、いやっ、いやっ、あぁぁ~、いやぁぁ~」
琴美は腰のグラインドはそのままに、アナルの指を釣り針のように曲げ、
奈美の直腸をグリグリと嬲りまくった。
「ひぃぃ~、ひぃぃ~、あぁ~いやぁ~、やめてぇ、やめてぇ、もうだめぇ」
「こうされるとよく締まるだろう? 次の講義の時間ギリギリまで虐めてやる。
アソコをグショグショにしたまま生徒達の前に立つがいいさ、ひひひっ」
「あぁぁ、ひぃぃ~、ひぃぃ逝くぅ~逝っちゃうぅ~。あぁっ、逝くぅぅ~」
「逝かさないよ、奈美。お前は悶々とした気持ちのまま、教壇に立つんだよ。
アソコをトロトロに濡らしてねぇ~ひひひっ……」
「いやっ、いやっ、いやぁぁぁ~、ひぃぃ~、逝かせてっ、逝かせてぇぇ~」
「もっとお泣き、もっともっと虐めてやるから。ほらっ、ほぉ~らっどうだ」
今や極太のディルドウは緩んだ蜜壺で容易に滑り、アナルには人差し指が加わ
り、2本の指がねじ込まれた。
「女同士はイイだろう? 奈美。コレを使えばこうして男にもなれる。しかも
逝くことがないから、あたしも気の済むまでお前を虐められるよ」

結局奈美は逝くことを赦されぬまま、講義をする教室へと走っていった。
琴美は着替えを済ませると、学長室のカーテンを開けた。

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こちら夢の森探偵社
2010-09-22 Wed 06:42

雪柳琴美は、昔から女にしか興味がなかった。
それは夢女(夢の森女子学園大学)の学長になってからも変わらなかった。
彼女は過去に2度、結婚も経験している。しかし、世間を欺く為の仮面をつけた夫婦関係がうまくいくハズもなく、どちらも3年以内に離婚してる。
そんな琴美の前に、北島奈美が赴任してきたの偶然だった。
琴美は奈美の性癖を見抜き、夫と離れて暮らしている奈美に近づいた。
2人の間に共通の秘密が出来るのに、1ヶ月とかからなった。
それは自分との関係を続けることで、奈美に教授の椅子を用意するコトを約束したからだ。
すれ違いの続く結婚生活に終止符を打つコトを考えている奈美にとって、琴美の出した条件は、彼女の経済面を支える大きな柱となり得た。
最初こそ人目を忍んで会っていた2人だが、今ではこうして学長室で会うまで
に、その行動は大胆になっていた。

琴美は全裸の奈美を机に腰掛けさせると、自分は肘掛け椅子に座った。
「いつもの格好よ。あれが責めやすいんだから」
「はい」
奈美は学長の大きな机の上で、膝を立てると脚を大きく拡げた。足の裏を机の端に掛け、上半身は後ろに伸ばした両腕に寄り掛かっている。
椅子は窓を背にしているため、琴美は窓を背にして、奈美は窓に向かって座っ
ている。
琴美はポケットから小さな鍵を出すと、それを引き出しの鍵穴に入れた。
引き出された一番上の引き出しには、ピンクのローター、黒いバイブ、紫のアナルバイブに赤い縄。ベルトの着いた肌色のディルドウに赤いローソクなどが並んでいた。

琴美は椅子ごと前に進み出た。目の前には机に座った奈美の淫花がパックリと口を拡げている。
「どれどれ、よくお見せ。んん~イヤラシイねぇ~、ジメジメと湿って……」
花びらを左右に引っ張り粘膜を拡げ、医師の診察のように蜜壺を覗き込む。
「あぁっ、そんなに見られたら、は、恥ずかしいぃ……。あぁ、いやっ」
琴美はニヤリと唇を歪めると、舌を伸ばして赤い粘膜を舐め上げた。
内側を隈無く舐め、時に舌を蜜壺に差し込み、また時に蜜をジュルジュルと音を立てて吸う。四十路を越えた熟女の舌はネチッこく、なかなか奈美を解放しない。やがて左手の指先が肉豆を摘み、その皮をクルリと剥き上げた。
「あぁぁ~、ソコはっ、ソコはっ」
「ひひひっ、お前はココが特に弱いからねぇ。ジックリと舐めてやるよ」
尖らせた舌先が、奈美の剥かれた肉豆をネチネチと弄ぶ。散々舌先で弄んでは唇を押しつけ、 ”チュッ” と強く吸い上げる。
「ひぃっ、ひぃぃ~。あぁぁ~だめっ、逝っちゃうっ」
「まだまだ、これからだよ奈美、今日はコレを使ってやろうかねぇ~」
琴美は引き出しからローターを取り出すと、スイッチを入れた。そして微かな振動音を響かせるそれを、口を開けたままの蜜壺の中心に押し当てた。
「はぁぁ~イイィ~、あぁっ、あぁっ感じるっ、感じるっ、あぁ感じるぅ~」
「ひひひっ、ココにも振動が伝わって気持ちイイだろう。もう一度この皮を剥いて、今度は直に虐めてやろうかねぇ」
琴美は剥き出された赤い肉豆に、にローターの先で ”チョン” と触れた。
「ひぃぃ~ひぃぃ~だめっ、あぁ~逝っちゃう、あぁっ、あぁっ、あぁぁ~」
「んん~、さすがにコレは効くだろう。ほらっ、ほぉ~らっ、どうだ」
琴美はローターでモールス信号のように肉豆を叩いた。しかも奈美が逝きそうになると、ローターの接触をしばらく断ち、寸止めを繰り返す。
「あぁ~逝くっ、逝くっ、あぁぁ~逝っちゃう。あっ、いやっ逝かせてっ」
「逝けると思ったのかい? そうはいかないよぉ~。お前の一番辛い生殺しをジックリと、ほらっ、ほぉ~らっ逝きそうだ。んん~まだだよ。まだまだ」
「あぁっ、逝くっ、逝くっ、逝く逝くっ、あぁぁ~いやぁぁ、逝かせてっ、逝かせてお願い、あぁ~逝くぅ~、もうだめ逝っちゃうぅ~、あぁいやっ……」
「ふふふっ、簡単には逝かせないよ奈美。逝けそうで逝けない生き地獄だ」
「逝くぅ、ひぃっ、あぁ逝くっ、逝く逝くっ、あぁだめぇ、逝かせてぇ」
「ひひひっ、まだまだ時間を掛けて、ジックリと虐めてやるからねぇ~」

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こちら夢の森探偵社
2010-09-20 Mon 06:12

「変わった車乗ってたんですね、エマさんって……」
「なかなか味があるだろう、シトロエンっていうフランスの車だ」
「なんだかブリキ細工みたいな感じですよね、この車」
「ブリキ細工? あぁこの名車も、君の目にはそう映るのだな、リンダ」
エマはハンドルから手を離し、両手を広げた。
「あぁ、危ないっ、危ないから。ちゃんとハンドル持ちましょう、エマさん」
エマはクラッチを踏むと、ギアをシフトアップした。
「オートマじゃないんですか?」
「それがクラッシックの味というものだ」
「排気量は何CCなんですか?」
「600だ」
「600? 600って、大型バイクより少ないじゃないですか」
「それでも時速100キロは出る」
「じゃ馬力は?」
「29馬力」
「大丈夫ですか? そんだけで」
「大丈夫だ。ちゃんと坂も上る」
「坂も上るって……」
「この車は車重が590キロと軽い。だから加速も問題ない」
「坂を上るとか、100キロ出るとか、問題ないのが普通です」
エマがアクセルを踏み込むと、600ccのエンジンが甲高い唸りを上げた。

「ところでリンダ、わたしが今どこに向かっているか判るか」
「判るわけないじゃないですか。FAXだって見せてくれないし」
「そうか?」
「そうですよ」
「ならば教えよう、向かう先は、夢の森女子学園大学だ」
「夢女へ? だいたいどんな依頼で、そもそも依頼人は誰なんですか?」
「それは言えない」
「そこは言いましょうよ、あたし助手ですよ。……見習いですけど」
「なんだ、あの名刺のコトか。もしかしたら傷ついているのか? リンダ」
「えぇ、この乙女のような心を、それはそれは深くザックリと……」
「あっはははっ」
エマは大きな口を開けて笑うと、更にアクセルを踏み込んだ。


奈美が学長室のドアを開けると、学長の「雪柳琴美」は窓からキャンパスを見下ろしていた。
窓の前には、4人掛けのテーブル程もある褐色の机、部屋の隅には大きなソファと本棚があった。そこには奈美の興味のない本が並んでいる。
窓からはキャンパスの中にある丸い池が見え、その回りでは、学生達がベンチに座り昼食を食べている。

「お呼びですか? 学長」
奈美がドアを閉めると、琴美が振り返った。その肌つやは、自分より一回り年上だとはとても思えない。
「わかってるクセに、奈美ったら……」
二人は妖しく微笑みあった。
奈美はドアに鍵を掛け、琴美はカーテンを閉めた。
「学長ったら、先週したばかりですのに……もうですか?」
「あなたこそ……。次の講義まで1時間はあるハズね」
「はい」
「それじゃ、今日も楽しませて貰うわ……」

それが全ての始まりを告げる言葉となった。
奈美は黙って全裸になると、琴美の前に立った。
琴美は右手をその股間に伸ばし、指先で花びらの内側を探った。
「あぁっ、あぁ~」
「おやおや、もう濡れてるよ……。奥はどうなんだい?」
指は花びらを割り開き、蜜壺の中へと潜り込むとその濡れ具合を確かめた。
「あぁっ、あぁ~ん、あぁっ、あぁっ……」
「なんだい? その声は……。ホントにイヤラシイ女だねぇ」
奈美を見つめる琴美の顔が、酷薄な絵美を浮かべた。
「さて、今日はどうやって虐めてやろうか? ひひひっ……」

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こちら夢の森探偵社
2010-09-19 Sun 06:31

奈美は添い寝の状態から、半ばエリの右半身にのし掛かった。
右手はエリの股間に伸び、まだ堅い蕾をこじ開けようとしている。

「あぁぁ~ん、先生ぇ~、あぁっ、あぁっ、だめっ、だめっ……」
エリは両脚を必死で閉じ、左手で奈美の右腕を掴み僅かに抵抗を試みた。
右手は奈美の下から背中に回すのが精一杯だ。
「もう、ダメでしょうエリちゃん。悪い子はこうしてあげる」
奈美はエリの左手首を自分の左手で掴み、彼女の頭の上に押しつけた。
右膝をエリの太腿の間にこじ入れると、すかさず空いた空間に右手を滑り込ませ、エリの花びらを摘み取ろうとした。

奈美は年齢差で一回り違うエリの自由を、取り敢えず奪うことに成功した。
すると今度は右手の中指を、今にも差し込まんと弄ぶ。
「うふふっ、動けないの? もうどうしようもないわね。ほぉ~らっ」
「あっ、あぁぁ~だめっ。だめです。だめだめっ、あぁぁ~入っちゃうぅ~」
花びら中心を捕らえた指の爪だけが、挨拶代わりといったように入り込んだ。
「あっ、入っちゃう、入っちゃう、あぁ~入っちゃうぅ~」
「そうよ。エリちゃんは先生に犯されちゃうの。ほらっ、ほぉ~ら入ってく」
奈美はわざとゆっくり、まるでナメクジのように指を入れていく。
「あぁぁ~あぁぁ~だめぇ~。入っちゃう、あぁ~あぁ~入ってくるぅ~」
「ほぉ~らっ入っちゃうわよぉ。どうするのぉ? ほらっ、ほらほらほらっ、ほぉ~らっ入ってく入ってく。あぁー入っちゃった。もう根本までズッポリ」
そして差し込まれた指が、イヤらしくクネクネと動き出した。
「はぁっ、はぁぁ~いやぁぁ~ん、だめぇぇ~」
「こうやって指をクネクネして、奥の奥までしっかりと犯してあげる」
エリの腰が、奈美の脚ごと持ち上げるように反り返る。
「くっ、くぁ~、あぁ~あぁ~だめっ、赦してっ、あぁ~赦して奈美先生ぇ」
泣きそうな顔で訴えるエリを、奈美は上から見つめた。そしてその耳元に唇を寄せると、内緒話をするように小声で囁いた。
「だめっ、赦してあげない。このまま朝まで、ジックリと虐めてあげる」
「いやっ、いやぁぁ~。あぁ~逝くぅ、逝くぅ~」
「簡単には逝かせないわよぉ。あなたは生殺しのまま犯されるの」
エリは奈美の下で喘ぎ、若鮎のようにビクビクとのたうち回る。
奈美はそんなエリを押さえつけ、気の済むまで嬲り尽くしていった。


そして数日後、この街の空は厚い雲の隙間から幾筋もの光が差し込み、まるで
光の柱が立っているような、幻想的な天気に覆われていた。
この日の昼休み直前、エリは大学の廊下で奈美とすれ違った。
「あっ、奈美先生……」
「あらっ、若村さん。あれからどう? ストーカーは」
「今のことろは大丈夫です。でも……、またいつ現れるか」
「そうね、その時はまた電話頂戴。スグに助けに行くから」
「はい。あのう、奈美先生。一緒にお昼食べませんか?」
「あらっ、いいの? あたしで……」
奈美は1歩エリに近づくと耳元に口を寄せた。
「今度はあたしの家でどう? もっといろんなコトしてあげる」
「えっ、えぇ、でもダンナさん……」
「大丈夫。夫は札幌に転勤でいないの。あたしも一人暮らしみたいなものよ」
「そうなんですか?」
その時、奈美の携帯がメールの着信を告げた。
「チョットごめんね」
奈美はポケットから携帯を出すと、メールを読んだ。
「あらっ、大変。学長がお呼びだわ。お昼はまた今度ね。エリちゃん」
「あっ、はい……」
エリは学長室へ向かう奈美の後ろ姿を、少し寂しげに見送った。


夢の森グランドハイツの駐車場は、幹線道路から見てマンションの裏側にある。つまり観葉植物のあるエントランスから中に入り、エレベーターの前を通り過ぎ、そのまま反対側へ出ればそこが駐車場だ。

奈美が学長室に呼ばれた頃、その駐車場から1台の車が幹線道路に向かって路地を走り出した。
車は『シトロエン 2CV6 チャールストン』
どこから見てもクラッシックな装いのこの車は、ワインレッドとブラックに塗り分けたボディに、600ccの水平対向2気筒空冷エンジンを積み込んでいる。
車は駅とは反対方向にウインカーを点滅させると、幹線道路に合流した。

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こちら夢の森探偵社
2010-09-18 Sat 06:24

エリの部屋は女の子らしい部屋だった。居間と寝室に使い分けた二間は、どこ
となくピンク色が目立ち、白クマのぬいぐるみも幾つか置かれている。
「先生どうぞ、座って下さい」
エリはテーブルの椅子を引いた。そしてコーヒーを淹れにキッチンに立った。
「エリちゃん、白クマが好きなのね」
「はい、動物園で白クマの小熊を見てから好きになっちゃって」
キッチンから戻ると、チョット照れたようにコーヒーを奈美の前に置く。
「インスタントですけど……」
「ありがとう。ねぇエリちゃん、シャワー浴びたら? あたし待ってるから」
「えっ、でも……」
「いいわよ、汗掻いたでしょう。今日は少し暑かったし」
「そうですか、実はあたしも浴びたいと思ってたんです」
エリがバスルームに姿を消すと、奈美はポロシャツのボタンを全て外し、
シャワーの音を聞きながらコーヒーに口を付けた。

シャワーから出たエリは、ピンクのTシャツにグレーのショートパンツで奈美
の前に現れた。どうやら部屋着専用で着ているモノのようだ。
「サッパリした?」
「はい、よかったら先生も……」
「あらっ、あたしを脱がしてどうするつもり?」
「えっ? いえっ、あのっ、そんな、そんなんじゃなくて……」
奈美は粘り着くような視線でエリを見つめた。
「あ、あたし……、ホントに、そんなんじゃ……」
エリは頬を赤らめ俯いた。
「あたしはいつでも大歓迎よ、エ~リちゃん」
奈美は立ち上がるとエリに歩み寄った。その視線はエリを見つめたままだ。
「えっ……?」
2人の距離は縮まり、奈美の手がエリの両肩を掴んだ。
「あっ、あの、先生?」
「可愛い唇ね……」
エリの唇を指1本で押さえると、エリの体が石のように固まり、顔が近づくとエリは目を閉じてその時を待った。
奈美はそっと唇を重ねた。
唇を離すとニッコリと微笑み、そしてもう1度唇を重ねる。
それは1度目のキスよりも強く、そして長かった。
エリの肩を掴んでいた手がその背中に回ると、エリの手も自然に奈美の腰に
回っていく。
奈美の舌がエリの唇をノックすると、柔らかな舌がそれを迎えた。
奈美はベッドに移るとエリの細い体を押し倒し、上になったまま横たわる。
枕元に座っていた白クマが、音もなく転がった。

奈美の両手がTシャツの下から潜り込み、エリの乳房を触る。そしてみるみる硬くシコり起つ乳首をその指の間に挟んだ。
奈美はピンクのTシャツを首元までたくし上げ、エリの乳首を舐め上げた。
「あぁっ、あぁぁ~ん、な、なみ、奈美先生ぇ~」
「エリちゃんったら……、もうコリコリ」
そう言って乳首にキスを繰り返す。
「あぁ~ん、はぁっ、あぁっ、あぁぁ~ん、だめっ、先生だめですぅ~」
「服を脱ぎましょう……」
エリのTシャツを首から抜くと、大きな胸が ”プルン” と揺れた。
「エリちゃん着痩せするするタイプだったのね。先生知らなかったわ」
「あぁ~ん、先生恥ずかしぃ。先生も……、脱いで……」
「そうね……、2人で裸になりましょう」

エリは仰向けになり、その身を緊張で硬くしている。
奈美はエリの右側に片肘をついて添い寝をし、彼女の顔を見下ろした。
「エリちゃん……」
奈美はエリに重なりながらキスをし、舌を絡めながら右手を股間に伸ばした。
奈美の指が黒い茂みに触れると、エリは反射的に太腿をピッタリと閉じた。
「閉じちゃダメでしょう……」
「でも……」
「先生の言うことが聞けないの? エリちゃん」

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2010-09-15 Wed 07:01

「最後の部屋には、この部屋から直接行くことが出来る」
今度は廊下に出ることなく隣室に移った。そこは一番狭い6畳の部屋だった。
部屋にはダブルベッドが置かれ、他の部屋に比べ収納が充実している。
「この部屋は……」
「寝室ですよね」
「そう、ここはいわば愛の巣。共に眠り、共に朝を迎える神聖なる場所。漆黒
の闇に一条の光刺すその時まで、2人で愛し合うのだリンダ」
「 今日イケそうな気が~♪ しますか……? もしかして」
その時、エマがクルリと回りリンダに向き直った。
「おお、そうだリンダ。君に渡すモノがある」
「はい? 何ですか」
エマは事務室に戻ると、リンダの机の引き出しから小さな箱を取り出し、それ
をリンダに渡した。
「君の名刺だ、リンダ」
「あ、ありがとうございます。嬉しい、あたしの、あたしの名刺……」
目頭が熱くなるのを憶えながら、リンダは箱から名刺を1枚取り上げた。

>夢の森探偵社
>林田 鈴 RIN HAYASHIDA(探偵見習い)
>所在地:夢の森グランドハイツ910号室
>TEL:~ FAX:~

「あのう、エマさん。見習いって、コレッ。見習いって……」
「リンダ。君はまだまだ青い。そう、青い果実のようなモノなのだよ」
「だからって、名刺に……、普通書きませんよぉ~」
この涙を返してくれっ! と言いそうになったとき、リンダの後ろでFAXがピーッと鳴り、初めての着信を告げた。
「おお、聞いたかリンダ。迷える子羊たちの産声だ」
FAXはジージーと唸りながら、用紙を吐き出し始めた。
「エマさん、仕事は明日からじゃなかったでしたっけ?」
「広告や宣伝はそれなりにしておいたからな……。それが功を奏したのだよ」
「そうなんだ……」
「先手必勝。先んじればなんとやらだ」
「そういうトコロは抜け目ないですね」
エマは用紙を引き出すと片手を腰に当て、それを読み始めた。
「ふふふっ、いいだろう。我が初陣を飾るにふさわしい内容だ。さぁ、行くぞ
リンダ。出撃だっ。城門を開けろーっ」
エマは用紙を掴んだ指を1本伸ばし、手を勢いよく前に伸ばした。
「えっ? 今何時だと思ってるんですか。それにホントに誰です? それ」


「あっ、奈美先生あそこです。あの角のにある水色の……」
エリは助手席から腕を伸ばし、水色のアパートを指差した。
「可愛いアパートね。ペンションみたい」
「見た目は良いんですけど、中は狭いんです。先生チョットお茶でも飲んでい
きませんか?」
「あら? いいの? こんな時間に」
「だって、明日休みですし」
「そうねぇ、それじゃチョットだけお邪魔しようかしら。でも車……」
「裏に駐車場があります」
車はアパートを回り込み、舗装されていない駐車場へと乗り入れた。途端に車
体が揺れ、タイヤがボツボツとくぐもった音を立てる。
そこには既に20台ほどの車が並び、空いている駐車スペースはない。
奈美は辺りを見回すと、入口脇の柵ギリギリに車を寄せた。
「ここでいっか。ねっ、エ~リちゃん」
「はい」
奈美のその言い方に、エリは屈託のない笑顔で応えた。

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2010-09-12 Sun 05:57

エマは910号室の鍵穴に鍵を差し込んだ。
ドアを開けると、そこには夏のなごりのような熱気が籠もっている。
「さぁ、入るがいい。ここが我らの城だ」
エマは体でドアを押さえると、左手を中へと差し入れた。
「お邪魔しまぁ~す。うっ、熱っ……」
「引っ越しを済ませてから、1週間ほど来ていないからな」
靴を脱ぐと、エマが先に立って室内へと歩みを進めた。
短い廊下には、バスルームとトイレの他に3つのドアがある。
エマが一番手前のドアを開けた。そこは8畳程の部屋だった。


エリが駅前に来てから約10分。幹線道路から明かりの消えたバスターミナルへ
と入ってくる車があった。車はエリに向かって2回ライトを点滅させた。
しかしドライバーは逆光でよく見えない。
「奈美先生……?」
そのうち窓が開き、片手が伸びるとエリに向かって手招きした。
「エリちゃん」
その声に、エリは小走りに車に駆け寄った。
「先生……」
奈美は窓を全開にすると、白いポロシャツを着た体を乗り出した。
「エリちゃん大丈夫? あれから何もなかった?」
「は、はい、大丈夫です」
「良かったわ、何もなくて……。さっ、乗って。家まで送って上げる」
「はい」
エリは助手席のドアを開けると、バッグを膝に乗せて座った。
「えぇ~っと、どっちに行けばいいのかしら」
エリは商店街の方向を指差した。
「あっちです。夢の森商店街の向こうにある住宅地です」
「あら、良いトコロに住んでるのね」
「住宅地って言っても、その一角にあるアパートなんです。あたし一人暮らし
ですから……」
「あらっ、そうなの。それじゃ行くわよ。シートベルトちゃんと締めてね」
「はいっ」
奈美は左ウインカーを点滅させると、車を幹線道路へと進入させた。


リンダが最初に通された部屋、そこは8畳程の居間になっていた。
カーペットの床に革張りのソファ。そしてガラスのローテーブルがその前に置か
れている。壁には作者の判らない印象派のような絵が掛かっていた。
その壁の向こうは909号室になる。
エマは大げさに両手を広げ、部屋を見回しながら一段低くした声で言った。
「この部屋が何だか判るか、リンダ」
「まぁ、だいたい……」
「ここは依頼人を通す応接室だ。ここで依頼人から話を聞くことになる。いわ
ばこの城の顔といったところか」
エマは両手を広げたまま、その場でクルリと回って見せた。
「出た、”どこでも歌劇団”。ホントに場所を選ばない人だな」
エマは頭を垂れたバレリーナのようなお辞儀をし、片手を隣室へと伸ばした。
「さぁ、隣の部屋へ……」
エマはホテルマンのようにドアを開け、軽く会釈までしてリンダを導いた。

2人は廊下へ出ると隣の部屋に移った。そこは10畳程の広さがある。
部屋にはPCが載った机が2つと本棚があった。本棚には法律や犯罪に関する
本がぎっしりと並んでいる。
机の横にはPCに繋がったプリンター兼FAXが、小振りな台に置かれていた。
「この部屋はいわばこの城の頭脳。まさに中枢だ」
「要するに事務室……、でしょう」
「何を言う。この部屋こそが、多くの迷える子羊たちを救うことになるのだ。因み
に君の机はこっちだ」
大股で室内をグルグルと歩き回り、エマは窓に広がる夜景を見つめた。
「誰です? それ……」
「さぁ、リンダ。最後の部屋に案内しよう」

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こちら夢の森探偵社
2010-09-11 Sat 06:16

エリは誰もいない夢の森商店街を、幹線道路近くまで走った。
横には明かりの消えたカフェ・アマデウスがある。しかし目の前の横断歩道は赤信号だった。
奈美が言ったように、さすがに駅前は明るい。時折走り去る車のライトが、
束の間の安息を心に与えてくれる。
終電前のこの時間、駅から出てくる人も少なからずいた。そんな状況にゆとり
ができ、エリは後ろを振り返った。
「もういない? あきらめたかしら……」
エリはため息をつくと、信号の変わった幹線道路を駅へと歩いて渡った。
そんなエリの目の前を、終バスがターミナルへと入っていった。


幹線道路沿いを左へ5分程歩くと、ホテルクイーンホリデーがある。
エマとリンダはその正面を横切った。
「へぇ~、これがクイーンホリデーかぁ~。まだ新しいのかなぁ?」
夜空にゴシック調の建物が、そこだけ白くポッカリと浮かび上がっている。
見上げるリンダの赤い髪が、ハラリと額を横に流れた。
エマはエントランスの奥のロビーに目をやった。
「ふっ、女王の休日とは仰々しい名前だな。ローマの休日なら観たが」
「それ、映画ですから……」
「まさかリンダ、あれを観ていないのか?」
エマは両手を胸で合わせると、この世の終わりのように天を仰いだ。
「観てます、ちゃんと観ました。ヘップバーンのでしょう」
「そうか、良かった。もし観ていなければリンダ、君の人生は潤いを失った肌のようなモノだぞ」
「よく判りませんから、それ。……そう言えば、ここの18階に洒落たバーがあるらしいですよ」
「おお、『Bar MELLOW BLUE』。1度は訪れたいと思っている店だ」
「別に近所なんですから、いつでも行けると思いますケド」

ホテルを通り過ぎ10分程歩くと、一方通行の路地があった。
「ここだ、この路地を入ったところに、我らが居城が……」
「ここですか? 結構歩きましたね。やっぱり終バス乗れば良かったのに」
そこにはヨーロッパ調の外観のマンションがあった。エントランスには大きな観葉植物が植えられ、2人はそれを見ながらマンションの入口に入った。
中に入るとエレベーターがあり、通路はそのまま反対側へと抜けている。
「エマさん、あっちはなんですか?」
リンダは通路の奥を見ながら言った。
「あっちは駐車場だ、我々の城はここの910号室。そう、まさに天空の城だ」
エマはエレベーターのボタンを押した。運悪くそれは10階に止まっていた。
「天空までエレベーターって、天空、低っ!」
リンダは後ろの壁の住居案内を見た。
「910号室、910、910……っと。あっ、あった」
そこには『夢の森探偵社』と書かれた紙が貼られている。
真上に当たる1010号室には、『エステ・クレオパトラ』と書かれていた。
「へぇ~、上はエステなんですね」
「ふっ、まだ二十歳そこそこの君には、エステは必要あるまい」
「そんな、若いからこそです。そりゃあ今年三十路になるエマさんは……」
「まだだ、まだ三十路には2年ある、2年。この差は大きいぞ、リンダ」
「まぁ、あたしも18の時そう思いましたから。気持ちは判ります」

エレベーターが1階に降り扉が開いた。
エマが最初に乗り込み、フラメンコのようなターンを決めると扉に向いた。
「こんな所で踊らないでください。どこでもスグに歌劇団になるんですから」
エマは既に、ボタンの横にある小さな鏡で髪の乱れをチェックしている。
「大丈夫ですよ、エマさんの髪カッチカッチなんですから、少々のコトでは」
「身だしなみは大切だぞ。いついかなる時もな」
「えぇ~っと、9階でしたよね」
リンダがボタンを押すと、扉が音もなく閉まった。
エレベーターが10階に着くまで、2人の間に暫し沈黙の時が流れた。

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こちら夢の森探偵社
2010-09-08 Wed 06:21

「あぁ、やっぱり誰かいる。本当にストーカー? なんで? 一体誰が?」
帰りが遅くなると、エリの回りにストーカーの影がチラつく。
言葉にならない言葉を胸に納め、エリは商店街の途中から脇道に入ると、平行
する裏道に出た。
いつもは煌々と明かりを点す夢の森シネマ。
その小さな映画館も、今はまるでエリを拒絶するように扉を閉ざしている。

映画館の前で立ち止まると、エリは赤いトートバッグを覗き込んだ。
持ち手にブラ下がる小さな白クマのぬいぐるみが、ユラユラと大きく揺れる。
バッグの中から携帯を取り出すと、右手に握りしめた。
「こんな時間だけど、奈美先生出てくれるかな……?」
”カチッ” と開いた携帯の明かりが、エリの顔を青白く照らした。
携帯の ”北島奈美” と書かれた部分を選ぶと、親指で強くボタンを押した。

北島奈美は夢の森女子学園大学の准教授だ。
以前からストーカーの件で彼女に相談をしていたエリは、今までにも何度か奈
美に助けを求めたコトがあった。
幸いいつも気配を感じるだけで、被害にあったことはない。

ストーカーの恐怖心は、不安という糧を得てどんどん膨れ上がっていく。
「やっぱり時間が遅いのかな? 早く、早く出て、先生……、先生」
何かあったら連絡するのよ……。奈美の言葉がエリの脳裏でこだまする。
エリは携帯と内緒話をするように、両手でそれを耳に当てていた。
目は辺りをキョロキョロと伺い、神経は耳に集中している。
何気に見上げた映画館のポスターは、金髪の女が男に向かって両手でスコップ
を振り上げている。一体どういうストーリーなのか、「シェルブールの薔薇」というタイトルを読むと、エリは目をそらした。

「もしもし、若村さん……」
「あっ、せっ、せん……」
エリはいっそう背中を丸め、両手で携帯を大事そうに持った。
「もしもし? 若村さん、エリちゃんなの? もしもし?」
その声を聞いて、エリはようやく自分が戻ってくるのを感じた。
「先生、エリです」
「どうしたの? こんな時間に。まさか……、またストーカー?」
「は、はい。今、夢の森シネマの前なんですけど、何だかまた誰かに付けられているみたいで……」
「それで相手は、どんな人だか見た?」
「いいえ、振り返っても誰もいなくて、でも、でも絶対誰かいる」
エリは凍えるように背を丸め、体ごと回して辺りを見た。
「そう、夢の森シネマって、商店街の裏にある映画館よね」
「そうです」
「そんな裏道じゃ危なそうだから、どこか明るい所に行きなさい。そうね、
駅前のバスターミナルなら広いし明るいんじゃない?」
「は、はい」
「あたし今から迎えに行くから、駅前にいて」
「わ、判りました」
「なにかあったら大声出すのよ」
「はい……、あの……」
「なに?」
「早く来て下さいね」
「大丈夫、10分くらいで行けるわ。それじゃあね、切るわよ」

携帯が切れると、暗い沈黙が恐怖心となってエリを包み込む。
エリは携帯を握ったまま、来た道を戻るように駅へと走った。
持ち手からブラ下がる白クマが、一緒に走るように弾んで揺れた。

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こちら夢の森探偵社
2010-09-05 Sun 06:14

誰かが後を付けている。
「ストーカー?」
そんな気がして、若村エリは立ち止まると後ろを振り返った。
しかし、24時の夢の森商店街を歩く人など誰もいない。
店々のシャッターは閉まり、辺りは深閑とした空気に包まれている。
「気のせい? でも、やっぱり……、やっぱり誰かいる」
消えない不安を胸に、エリは足早に薄暗い商店街を歩き始めた。




こちらの森偵社





殺人的な猛暑もヤマを越え、毎日のように見ていた入道雲も、今は秋の空に模様替えの最中だ。
夜ともなればこの街にも、若干の涼しい風が吹き始めていた。
そんな夜中の24時。夢の森駅西口バスターミナルに、2人の女が立っていた。

1人は170センチはある高身長だ。
黒い上下のスーツに身を包み、薄化粧でも判るハッキリとした目鼻立ちは、育ちの良さを伺わせる。
後ろに撫でつけた金色のショートの髪は、ハード系のスプレーで固めたように
”カチッ” としていた。
そんな彼女は、バレリーナのように姿勢良く、”スッ” とその場に立っていた。
そして右手をズボンのポケットに入れ、左手の時計を見た。
その仕草はまるで、フランス映画の一場面を見ているように美しい。
まさに男装の麗人といったところか。

「終バスの時間まではまだ大分あるな、リンダ」
ハスキーではないが、その声は女性にしては低い。
「それってもしかして、歩いた方が早いってコトですか? こんな時間だし、バスで行きましょうよ、エマさん」

リンダと呼ばれた彼女は、エマとは対照的に背が低い。その身長は150センチチョットだろうか。
ローライズのジーンズに、火を吐くドラゴンが描かれた黒いTシャツを着ている。ドラゴンの下には、ヘビーメタルバンド『VIRGIN BEAST』の名前が踊っている。ドラゴンは張り出した大きな胸に、『VIRGIN BEAST』の文字はくびれた腰にピッタリと収まっている。
しかし何と言っても特筆すべきは、首もとで真っ直ぐに切り揃えられた、その赤く染めた髪だろう。それは赤というよりショッキングピンクに近いかもしれない。髪はまだあどけなさを残す顔の輪郭を覆い、隠れた耳からはイヤホンのコードが伸び、ジーンズのポケットに繋がっていた。
何気なくイヤホンを掛け直す指先に、派手なネイルが見え隠れした。

「リンダ。ココから事務所までは十数分で行ける。この街に来てまだ間もない我々は、この街を知るためにも、ここは歩く方が賢明だとは思わないか?」
「全然……」
「君はこの街は初めてだろう。だったら……」
「歩きたくない……」
「あぁ、まったく……、君にも困ったモノだな」
エマと呼ばれた女は、その長い両腕を大げさに広げてみせた。
「ねぇ、エマさん。そのどっかの歌劇団の男役のような仕草としゃべり方、どうにかならないんですか?」
「何を言う。この話し方の何処が不自然だというのだ」
「だからソレが……、まるでミュージカル」
「リンダ、君には判るまい。 ”燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや” だ」
「それに何度も言いますけど、あたし林田ですから、は・や・し・だ。それをリンダって……」
「古今東西、あだ名とは皆そういうモノだ。そうだろう」
エマは横のリンダを見下ろすと、その赤い頭を撫で回した。
その手の下で、頭をグラグラさせながら彼女は ”ボソッ” とつぶやいた。
「ホントは読み間違えたクセに……」
「さぁ、行こうリンダ。我々の新しい城へ……」
「あのう、エマさん。さっきから我々って言ってますけど、あたしたち2人だけですから。それに城って言っても……、事務所……、でしょう」
「んん? なんだ? 言いたいコトがあるのならハッキリ言いたまえ。わたしはそれくらいの度量はあるつもりだよ」
「いえ、別に……。あっ、エマさん。あそこにカフェがありますよ」
リンダは幹線道路の向こうの、夢の森商店街の入口にある、今は明かりの消えたカフェを指差した。
「アマデウスだって、今度行ってみませんか?」
「いずれな。今は城が先だ。目的を見失うなリンダ。行くぞ……」
「はぁ~い……。ホントにいつでもどこでも歌劇団だわ、この人……」

2人は暗いバスターミナルを後にし、夢の森商店街の前を横切っている幹線道路を、左へと歩き始めた。

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蛍の言の葉
2010-09-01 Wed 07:12
『蛍の言の葉』は、予告やお知らせ、作者の近況報告などをお伝えします。


■お知らせ

「クレオパトラの指先」が終了しました。

半年ぶりに18禁小説を書きましたが、それが幸いしたのでしょうか。
今回は筆がよく走り、当初20話の予定だったプロットが、
3話分オーバーしてしまいましたw

そして9月5日(日)からは、早速次回作の登場です。
タイトルは
 『こちら夢の森探偵社』です。

『夢の森』の街に、新たなキャラの登場です。
今回の探偵役「エマ」とその助手「リンダ」は、
今までにない、かなり個性的なキャラとなりました。

このブログの作品の多くは、『夢の森』という街を舞台にしており、
この街に住む住人達、過去作品に登場したキャラ達が、新作にも顔を
出します。
今回も、過去作品『TRI△NGLE』に登場したバーテンダーの「L」と、
その恋人「桜子」が顔を出します。


夢の森の街ってどんな街? って思った方。
カテゴリー蘭にある「夢の森の街案内」をご覧下さい。
「夢の森駅」を起点とした、簡単な街の位置関係が記してあります。

(「夢の森の街案内」と「作品案内」を更新しました)



■予告

夢の森女子学園大学に通う若村エリは、ストーカー被害に遭っていた。
エリは『夢の森探偵社』に調査を依頼する。
一方この大学の学長雪柳琴美は、准教授の北島奈美と関係を持っていた。
別件で奈美をマークしていた、探偵エマと助手のリンダの前に、
奈美に接近する謎の女が現れた。

『こちら夢の森探偵社』
9月5日(日)スタートです。
お楽しみに。


P.S
このブログの更新日は、日・水・土・祝・です。
更新日が変更になる場合は、この『蛍の言の葉』でお伝えします。
(前回の ”言の葉” でお伝えしましたように、9月4日(土)はお休みです)


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