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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
アンティークドール
2010-12-26 Sun 07:20
16
カーテンを開けると、窓の外は一面の雪だった。
「うわぁ、ホワイトクリスマスだぁ……。でも、どっから夢? 確かあの骨董
屋でアンを見つけて……、不思議な老婆がいて……」

あたしは雪道を歩いて『ZOLA』に行ってみた。
もしかしたら、あの骨董屋も夢の産物かと思ったからだ。
でもあの路地には確かに骨董屋があって、近づくほどに読めるようになる、
『ZOLA』と書かれた看板も同じだった。
「やっぱり、ココは夢じゃなかったのね」
そして店内を覗き込む。
やはり老婆はいない。その代わりといってはなんだけど、あたしはまたアン
ティークドールを見つけた。
それは老婆の服装にそっくりな、司祭服のようなものを着ていて、まるであの
老婆が若返って人形になったようだった。
あたしはそのアンティークドールを手に取った。

「それはこの店の先々代を模して作られた、アンティークドールなんですよ。
もう100年も前の話なんですけどね……」
突然声を掛けてきたのは、あたしの母くらいの年齢の人だった。
「そうなんですか……」
「えぇ、その人は外国人で、日本に来て西洋の骨董品を売っていたらしいで
す。名前はゾラっていったそうです」
「それじゃ、このお店の名前はこの人の……?」
「そうなんですよ」
「あのう、この人形おいくらですか?」
「3000円です」
「3000円? アンと同じ値段だ」
「はい?」
「いえっ、なんでもないです。これ下さい」
「はい、毎度ありがとうございます」


家に帰るとそのアンティークドールを箱から出し、机の上でアンと一緒に座ら
せてみた。名前は『ゾラ』に決まっていた。
しかしゾラは左に傾いて倒れてしまう。
「あっ、そうか……。そうだったのね」
あたしは右に傾くアンの右にゾラを置いた。すると2体のアンティークドール
は互いにより掛かり合った。
すると人形達は意思を持ったように自然に位置がズレ、アンは右に傾けた頭を
ゾラの肩に載せた。
「なるほど……、あなたたちは100年ずっとこうしていたのね。だからクセが
付いて、1体では倒れてしまう」
こうして見るアンとゾラは、とても幸せそうだ。
「ごめんなさいね。あたしがあなた達を引き離してしまったのね。でももう大
丈夫。誰かに買われて離ればなれになることもないわ」
その瞬間、空耳のようにあの老婆の声が心に聞こえた。
……ありがとう、ありがとうお嬢ちゃん……

あたしは、改めて2体のアンティークドール、いや2人を見た。
「もしかしたら、悪戯をしたのはアナタなの? ゾラ。離ればなれになるとア
ンを取り戻そうとして、あんな夢を見せて、また一緒にいようとしたのね。
でもアンはココが気に入った。って言うより、どちらかが買われて離ればなれ
になるコトに疲れたのかもね。だからゾラ、アナタをココへ呼んだ」
今から思えば、"あたしの元へ来て" っていうメッセージが、あのお墓の夢だっ
たりして……。
あたしはチョットした恋のキューピットってトコロね。
ずいぶん振り回されたけど……。


EPILOGUE
あたしは机から2人を抱き上げると、出窓に持っていった。
そして窓辺にアンとゾラを並べて腰掛けさせた。
「今日はクリスマスよ。世界中が祝福に包まれているの」
するとアンは、ゾラに甘えるようにもたれ掛かった。
「もちろんあなたたちもね」

くもり始めた窓ガラスの向こうで、白い雪がやさしく降り積もっていった。



ーENDー


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アンティークドール
2010-12-25 Sat 06:24
15
「良くなかった?」
あたしは老婆の顔を見た。
「それからあたしは、日本に来て骨董屋を始めたんだ。すると良くできたこの
人形を欲しがる客もいた。あたしにとっては形見の人形だから、初めは売った
りしなかったんだよ。でも当時は貧しかったからねぇ、とうとうこの人形を手
放さなければならないときが来たのさ」
「えぇ、それで……、手放したんですか?」
「そう、ある人にこの人形を売った。でもね、その人は数日もするとこの人形
を返しに来たんだ。ちょうど今のお嬢ちゃんのようにね」
「……」
「それが何人も、何年も続いてもう100年さ」
「もう100年って、おばあさん今おいくつなんですか?」

老婆はあたしを見上げると、ニヤリと笑った。
突然あたしの周りのが竜巻のように回転し始め、足元が床から浮き上がり、フ
ワリとした浮遊感に全身が包まれた。無数の骨董品が竜巻と共に回転しなが
ら、あたしと共に浮き上がっていく。

気が付くと、あたしは西洋の墓地にいた。
目の前には大きな石の十字架の墓石があり、そこにはキャサリン・ヘイズとい
う名前が刻まれている。十字架の手前には大きな石蓋があった。
そしていつの間にか、老婆があたしの横に立っていた。片手にはアンを抱いて
いる。
「これがキャサリンのお墓だよ」
「えっ?」
混乱するあたしをよそに、老婆はアンをその石蓋に置いた。
「さぁ、手伝っておくれ、お嬢ちゃん」
老婆は石蓋に手を掛けそれを押し始めた。あたしも一緒に老婆の横で、石蓋を
押し始めた。
すると以外にも重さも感じずに石蓋がスライドし、ポッカリと暗い穴を開け
た。恐る恐る中を覗き込んでも、そこは真っ暗でなにも見えなかった。
老婆はあたしの横でアンをその真っ暗な中に落とした。
アンは闇に吸い込まれるように消えた。
「ありがとう、ありがとうお嬢ちゃん」
老婆は何度もありがとうを言うと、辺りの景色と共に消えてしまった。


あたしは目が覚めた。
頭の中ではまだ夢を引きづったままで、ベッドでまどろんでいた。
どうなっているんだろう……?
あたしは窓辺のアンを見た。アンは相変わらず出窓に寄り掛かってあたしを見
ている。
「やっぱり夢か……」
でも、なんか昨日までのアンと違う。
目のや服の色が褪せ、髪も艶が無くなっている。まるで一晩で100年の時が過
ぎ去ったようだ。
なんとなくモヤモヤとした胸のわだかまりを感じながらも、あたしは出窓のアンに近づいた。
「やっぱり夢。夢だよね、アン」

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アンティークドール
2010-12-23 Thu 06:45
14
クリスマスの午後。
あたしはアンを紙袋に入れると、自転車で『ZOLA』に向かった。
「もう少しその子を部屋に置いておやり」ってあの老婆は言ってたけど、やっ
ぱりあたしには無理。もうアンとは一緒にいられない。
こうして見るアンはとても綺麗で可愛くて、返すのはなんとなくかわいそうな
気もするけど、でももう耐えられない。
あたしは気が変わらないうちにと、自転車のスピードを上げた。

店に着くと、あたしは紙袋からアンを出してその旨を老婆に伝えた。
「そうかい、それじゃ3000円で買い取るよ」
老婆は椅子に座って、あたしを見上げた。
「そんなイイです、買い取るなんて……」
なんとなくアンを、お金でどうこうしたくなくて、あたしは老婆の申し出を
断った。
「それじゃ、お返ししますから……」
あたしは文字通り後ろ髪を引かれる思いでアンに背を向けた。
そのあたしの背中から、老婆の声が聞こえた。
「お前はまた悪戯をしたのかい? 悪い子だねぇ……」
「えっ? また? またって、どういう意味ですか……?」
腑に落ちないその言葉に、あたしは振り返って老婆に聞いていた。
すると老婆は、このアンティークドールの逸話を話し始めた。

「この子はねぇ、もう100年も前に作られたアンティークドールなんだよ」
「100年も前に? 100年前の、人形……」
「そう、100年も前さ……」
老婆は懐かしそうに目を細めると、アンを膝の上に乗せた。
「この子を作ったのはあたしの恋人だった人さ……。名前はキャサリン・ヘイ
ズっていってね、今で言うイケてる女だったよ」
「女……?」
「そう、あたしの生まれ持った性癖でね。男は愛せないのさ」
それであたしも女達に……。
「でも、キャサリンは短命だった。元々体の弱かった彼女は、病に冒されなが
らこの子を作った。その無理が祟って彼女はスグに入院したんだよ」
「入院? どうしてそんな無理をしてまで人形作りを?」
「彼女にとって、この子はあたしだったんだよ」
「えっ?」
「だからキャサリンは、いつも病室でこの子を抱いていたのさ」
あたしには、恋人に会えない辛さをこの人形で埋めている、彼女のことが目に
浮かんだ。きっとアンに色々話しかけたに違いない。
「でもキャサリンは、病魔に勝てず死んでしまった。あたしが駆けつけたとき
にはもう……」
「そうだったんですか……」
「白い病室の白いベッドで、彼女はこの子を抱いてまるで眠るように……」
そう言って老婆はアンを見ると、その頭を愛おしそうに撫でた。
キャサリンさんは、死ぬまで愛する人のことを想いながら……。
あたしは何だか目頭が熱くなった。
「キャサリンの葬儀の日、あたしは彼女の棺にこの子を入れようか迷ったんだ
けどね、入れなかったんだよ」
「どうしてですか?」
「今では一緒に入れてあげれば良かった。そう思うけどね。でも当時のあたし
とって、この人形は彼女の形見だったからねぇ」 
「あっ、そうか。だから」
老婆は大きく頷いた。
「だから墓に入れず、自分で持っていたのさ。それでも彼女は怒らないと思っ
てね。でもそれが、良くなかったのかもしれないねぇ」
老婆はまた、下からあたしを見上げた。

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アンティークドール
2010-12-22 Wed 06:31
13
「でも、まさかそんなコト……」
「お嬢ちゃんがこの子を買うときに、あたしは念を押したハズだよ。本当にこ
の子でいいのかい? ってね」
そう言えばそんなことを言われた気もする。でもあの時のあたしはこの人形が
3000円で買えるのが嬉しくて……。
それにこんなコトが起きるなんて予想できるはずもないし、根本的にあり得ない話だと思う。

「その子はお嬢ちゃんのコトが好きらしいよ」
「えっ?」
「こんなはコトは珍しいよ。本当は人形が持ち主と別れたがるんだけどねぇ」
「どういう意味……、ですか?」
「そのままの意味さ。悪いコトは言わないよ。もう少しその子を部屋に置いて
おやり。それでもだめなら、もう1度持っておいで」
あたしは一か八か、それはチョットした賭けだったけど、アンを持って帰るこ
とにした。
またあんな夢を見るかもしれない。もし見たら、その時こそ返せばいいのだ。


あたしは帰ってくると、またアンを出窓に置いた。
アンはやっぱり右に傾き、出窓に寄り掛かった。


その日の夜、つまりクリスマスイブの夜。
あたしは眠りに落ち、またイヤラシイ夢を見た。
今あたしは、数人の女に犯されているのだ。
数人のうちの1人は勿論あの女医だ。あとはきっとあの看護士達だろう。
場所はたぶんあの病院の一室だと思う。思うというのは、あたしは目隠しをさ
れ、それを確認することが出来ないからだ。
それにあたしはベッドに大の字に縛られ、磔状態にされている。
そのあたしを看護士、いや女達が群がるように取り囲んでいた。
それぞれ思い思いに手を伸ばし体中を触り、舐め回している。その全ての場所
から快感が生まれ、あたしはえもいわれぬ快楽の海に突き落とされていた。

「どう? 美羽ちゃん。みんなによってたかって犯されるのは……」
「あぁっ、あぁぁ~いやぁ、もう、もうやめてぇぇ~」
快楽の海から顔だけを出し、必死に空気を求めるようにあたしは悶えた。
「お願い、助けて……。あぁっ、いやっ、いやいやっ、もうだめぇぇ~」
「まだまだ、ここからがイイところよぉ。ほぉ~らっ、コレを入れてあげる」
あたしの股間に何かが触った。
それが女医の股間にそそり立つ、ディルドゥだと気が付くのに差して時間は掛
からなかった。
「あぁいやっ、入れないで……」
「うふふっ、ほぉ~らっ、いくわよぉ~」
「やめてっ、やめてぇ、あぁ~いやぁぁ」
太いものがアソコを押し広げながら入ってきた。女医の腰はそのままあたしの
腰に密着するようにドスンと当たった。
あたしは余りの衝撃に首を仰け反らせ、そして首を戻した。
その時、目隠しが僅かにズレてあたしの目に小さな視界が開けた。
そしてあたしは、あたしの股間に自らの股間を押しつけ手いる女の顔、そう、
あの女医の顔を見るコトが出来た。

その顔は確かに美しく可愛らしいが、人のソレではなかった。
硬質な白い磁器の肌、ガラスのような感情のない青い目。内巻きにされた硬い
金色の髪。その全てに生命を感じない作り物の人形。
アンティークドールのアン。
アンがあたしの上になり、ガラスの青い目であたしを見下ろしていた。

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アンティークドール
2010-12-19 Sun 06:30
12
クリスマスイブの朝。
今朝も出窓に座って、アンはあたしを見下ろしている。
そんなアンの青い目を、あたしはベッドから見つめ返す。
思い切って起き上がると、出窓のアンの両脇に手を入れて持ち上げた。
そしてその目を覗き込んだ。
「やっぱり、やっぱりアナタが来てからよね、アン」
ガラスで出来ているのか、その青い瞳は宇宙のように深い光を湛えている。
「あたしね、最近イヤラシイ夢ばっかり見るの」
そんなあたしを、アンはなんとなく焦点の定まらない瞳で見つめていた。

こんなコト言ってる自分がおかしいとも思う。
でも、そう思わずにはいられないほどの、劇的な変化ではないか。
アンを買ってから、あの日から突然あの夢は始まった。
このアンティークドールに、何かあると思いたくもなる。
やっぱりあの骨董屋に返そうか……。

その日の午後。
あたしはアンを大きな紙袋に入れて、あの骨董屋へと向かった。

バス通りに面した、細い路地の先にあの店が見える。
店名の『ZOLA』という文字は、やっぱりココからでは読めない。
店に近づくほどに小さかった看板の文字が、徐々に読めるようになってくる。
"なんとなく可愛げで得体の知れない店"、それがあたしの持ったこの店の第一
印象だった。それは今も変わらない。
いや、むしろアンを買ってからの日々を思えば、"得体の知れない妖しい店" か
もしれない。
ZOLAと書かれた看板の下に立って、あたしは店の中を覗き込んだ。
店内には相変わらず、雑然と大小の骨董品が並んでいる。
溢れかえる骨董品の中に、チョットしたスペースが空いている。
アンの座っていた場所だ。
あたしがアンを買う前、このアンティークドールはあそこに座っていたのだ。
まるでアンが帰ってきたらまたここに置くと言わんばかりに、その場所が空け
られている。
「いらっしゃい、お嬢ちゃん……」
突然聞こえた声に、あたしはギョッとした。
いつからソコにいたのか、あの司祭服みたいな服を着た老婆が、膝の上に黒猫
を抱いて目の前に座っていた。
「そろそろ来る頃だと思ったよ」
老婆は袋に入ったアンをチラリと見ると、しわがれた声で言った。
「えっ? あ、あのう実は……」
あたしはアンを買ってからの、事の経緯を老婆に話した。
もちろん夢の内容は黙って、ただ悪い夢として話したのは言うまでもない。

「というワケで、この人形お返ししたいんですケド……」
「そうかい、やっぱりねぇ~」
「やっぱり……? やっぱりって……」
そう言った老婆に、あたしは驚いた。
「それって、まさか本当にこの人形が……」
「だから言ったろう、この子は悪戯好きだって」

老婆の光る目が、あたしを下から見上げていた。

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